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仙台藩花山村寒湯番所跡

仙台藩花山村寒湯番所跡

宮城県栗原市の旧花山村地域にある国の史跡になっている遺構が、仙台藩花山村寒湯番所跡(せんだいはんはなやまむらぬるゆばんしょあと)。「仙北御境目」といわれる小安街道花山越えの秋田口の関所で、慶長年間(1596年〜1615年)に設置。現存する建物は幕末に改築されたもの。

仙台藩の藩境警備のために設けた境目番所のひとつ

小安街道は築館宿(栗原市築館薬師)と十文字(秋田県横手市十文字町)を結ぶ80kmの街道。
脇街道のひとつでしたが、秋田藩にとっては産業の振興と領国経営の必要性から重要な街道で、往来も多く、仙台藩では寒湯(ぬるゆ)に関所を設けて通行を監視したのです。
現在では国道398号がその役割を担っています。

奥羽山脈に12ヶ所設置された境目番所のひとつで、表門は街道をまたぐ茅葺き切妻造四脚門で、その正面に関所守が常駐し、関所手形を検する検断所が建っていました。
街道は、現在は敷地の外を通っていますが、往時には表門から門に入り検断所の前を通過。

仙台藩花山村寒湯番所の現存する建物は、関所守の居宅で、2階建て、桁行23.19m、梁行11.86mという大規模な役宅。
総欅造り(そうけやきづくり)で、釘(くぎ)を使わずに建てられています。
検断所の建物は現存しませんが、基壇だけが残されています。
関所遺構として残存するのは、全国的にも数少なく実に貴重。

見学は自由ですが、施設内見学の場合は入館料が必要です。
隣接して花山温泉温湯山荘(ぬるゆさんそう)があり、日帰り入浴も可能。

仙台藩花山村寒湯番所跡
名称 仙台藩花山村寒湯番所跡/せんだいはんはなやまむらぬるゆばんしょあと
所在地 宮城県栗原市本沢温湯12-1
関連HP 栗原市観光物産協会公式ホームページ
電車・バスで JRくりこま高原駅からタクシーで50分
ドライブで 東北自動車道築館ICから約34km
駐車場 あり
問い合わせ 花山温泉温湯山荘 TEL:0228-56-2040
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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