「近代化産業遺産」登録のクラシックホテルに泊まろう！　【東日本編】

「外貨獲得と近代日本の国際化に貢献した観光産業草創期の歩みを物語る近代化産業遺産群」として経済産業省の「近代化産業遺産」に登録されるクラシックホテル。現役で営業が続き、宿泊できるのは、東日本（神奈川県以東）では5軒。一度は泊まりたいクラシックホテルばかりです。

アンワインドホテルアンドバー小樽｜北海道

所在地：北海道小樽市色内1-8-25
内容：北海道・小樽が「北のウォール街」として繁栄した昭和6年、外国人専用ホテル「越中屋ホテル」として創業。
戦中は将校クラブとして陸軍に、戦後は米軍にそれぞれ接収され、平成5年から「小樽グランドホテルクラシック」として10年ほど営業しましたが、廃業に。
グローバルエージェンツ（東京）がリノベーションして令和元年に「アンワインドホテルアンドバー小樽」として営業開始。
文化財登録：小樽市の歴史的建造物に指定

十和田ホテル｜秋田県

所在地：秋田県鹿角郡小坂町十和田湖西湖畔
内容：「幻の東京オリンピック」を前に訪日観光客の宿として政府の要請で建てられたホテルのひとつで、昭和14年6月、十和田湖を見下ろす絶景の高台に開業。
訪日外国人を意識して、日本三大美林の天然秋田杉の巨木を巧みに配した木造3階建ての洋式ホテル。
秋田・青森・岩手の3県から宮大工80名を集めて技術を競わせたというまさに迎賓館のような建物です。
戦前は鉄道省の経営でしたが、現在は秋田県物産振興会が経営しています。
文化財登録：本館が国の登録有形文化財

日光金谷ホテル｜栃木県

所在地：栃木県日光市上鉢石町1300
内容：日光東照宮、日光山輪王寺に近くに建つ、現存する日本最古のリゾートホテル。
明治6年、宿泊施設のなかった日光に外国人向けの「金谷カテッジイン」を創業、明治26年に30の客室を備えるホテル「金谷ホテル」を大谷川岸の高台にオープン。
アインシュタイン博士、ヘレン・ケラー、アイゼンハワー、インディラ・ガンジーなどの著名人も宿泊しています。
文化財登録：国の登録有形文化財（本館・新館・別館・竜宮 展望閣・観覧亭）

ホテルニューグランド｜横浜

所在地：神奈川県横浜市中区山下町10
内容：昭和2年、外国航路の入船で賑わう国際都市・横浜の迎賓館として、山下公園横にオープンしたホテル。
プリン・ア・ラ・モード、ナポリタン、ドリアはホテルニューグランド発祥の料理、スイーツです。
進駐軍の専有時代にはマッカーサーの部屋も用意されており、今も本館に「マッカーサーズスイート」として残されています。
文化財登録：横浜市の歴史的建造物

富士屋ホテル｜神奈川県

所在地：神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359
内容：明治11年7月15日、箱根宮ノ下に日本で初めての本格的なリゾートホテルとして開業（明治26年、宮ノ下のライバル、奈良屋旅館は日本人客専用、富士屋ホテルは外国人専用に）。
大正元年以降は日本人の宿泊も可能になり、戦後は進駐軍の接収時代も
本館は明治24年築、西洋館は明治39年築で今も耐震工事を経て現役です
文化財登録：国の登録有形文化財

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