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「鎌倉の苔寺」、妙法寺の「苔石段」が見事! 梅雨空でも美しさが倍増

妙法寺

「鎌倉の苔寺」といえば杉本寺も有名ですが、もうひとつ、苔の石段で知られるのが、妙法寺。日蓮が鎌倉で布教を行なうために設けた草庵が鎌倉の僧・武士によって焼き打ちされた松葉ヶ谷法難跡に建つ寺です。苔むす石段は、水戸徳川家が寄進した、法華堂への階段です。

「苔石段」は初夏が見頃! 梅雨空なら美しさが倍増

江戸時代には徳川光圀や11代将軍・徳川家斉(とくがわいえなり)、そして肥後細川家の保護を受け、繁栄。
石段手前の仁王門、さらには総門、法華堂が朱塗りとなっているのは、将軍の参詣がしばしばあったから。
水戸徳川家は、江戸時代後期の文化年間(1804年〜1818年=徳川家斉が将軍の時代)、法華堂を寄進、法華堂への参道として石段を築いています。
200年を経て、見事な苔むす石段に(苔の保護のため通行止め)。

鎌倉に在住した昭和の女流俳人・星野立子(高浜虚子の次女)は、
「美しき苔石段に春惜しむ」
と詠んでいますが、まさに春が過ぎ、初夏がやってくると、苔の石段のベストショットシーズンに。
美しい苔を期待し、苔寺という名に誘われて秋に来ると残念な結果になってしまいます。

妙法寺は、江戸庶民にも信仰され、江戸での『出開帳』も行なわれたほか、幕命を受けて大川(隅田川)・永代橋で川施餓鬼(かあせがき=水死者を弔う施餓鬼)も行なっています。

ちなみに妙法寺は観光寺院ではないので、マナーを守って拝観、見学を。

「鎌倉の苔寺」、妙法寺の「苔石段」が見事! 梅雨空でも美しさが倍増
所在地 神奈川県鎌倉市大町4-7-4
場所 妙法寺
関連HP 鎌倉市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR鎌倉駅から徒歩20分
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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