奈良県桜井市と吉野郡吉野町を結ぶ奈良県道37号(桜井吉野線)の旧道にあるのが、旧鹿路トンネル(きゅうろくろとんねる)。トンネルの直下に平成15年9月17日に新鹿路トンネル(全長2466m) が開通し、交通量は減りましたが、ロクロという響きから、心霊スポットとして注目されています。
高度経済成長真っ只中の昭和40年に完成したトンネル
旧道のトンネルですが、トンネルの完成は高度経済成長真っ只中の昭和40年で、全長570m、高さ4.8m・幅員6.1m。
鹿路トンネルが正式名ですが、新鹿路トンネルの完成で、旧鹿路トンネルと呼ばれています。
扁額の「鹿路トンネル」は、当時の奈良県知事・奥田良三の揮毫(きごう)。
奥田良三は県知事を8期29年にわたって多選した知事で、高度成長期に県道の開通などにも尽力していました。
トンネル前後の旧道は、かつて県道を捩(もじ)って「険道」と呼んだように、かなりの悪路で、戦後になってようやく県道が通じたというのもよくわかります(桜井市側は市道となった後に改良が進んでいます)。
現在も吉野町側のトンネル直下は奈良県有数の急坂(激坂)となっています。
ちなみに心霊スポット化しているのは、あくまで鹿路(ろくろ)という名の響きから。
旧鹿路トンネル | |
名称 | 旧鹿路トンネル/きゅうろくろとんねる |
所在地 | 奈良県桜井市鹿路〜吉野郡吉野町三津 |
ドライブで | 京奈和自動車道橿原北ICから約17km |
駐車場 | なし |
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