信州・小諸にある旅館「中棚荘」は、文豪・島崎藤村ゆかりの宿。明治31年9月に中棚鉱泉として開業したということで平成30年9月でなんと開業120周年を迎えました。そんな老舗名旅館の敷地内にある食事処「はりこし亭」で、吉例の『つるし雛と押絵展』が開かれています。
小諸で何やら「つるし飾り」がブームの兆し!
福岡県では「さげもん」、 静岡県では「雛のつるし飾り」、山形県では「傘福」と呼ばれ、福岡県・柳川、伊豆・稲取、山形県・酒田が、「全国三大つるし飾り」と呼ばれています。
柳川、伊豆、酒田と全国に散らばっているのは、つるし雛が庶民の雛飾りだったから。
雛人形はもともと宮中のものが江戸時代に武家に普及。
さらに江戸時代後期から明治に財力のある商家などに飾られるようになったもの。
酒田でも豪商は、京から北前船でひな人形とひな壇を運んで、由緒ある雛人形が数多く残されているのです。
中棚荘のつるし雛は、女将が通う佐久市内の「花あそび流・つるしびな教室」の作品。
敷地内にある北国街道の商家を移築した食事処「はりこし亭」に展示されています。
女将の作品も多数展示されているのだとか。
今回はつるし雛の他にも、木目込み人形や押絵の作品展示も実施。
「期間中は、はりこし亭にて、期間限定「雛御膳」のメニューもご用意しております。はりこし亭にて一足早い春をお楽しみくださいませ」(女将の富岡洋子さん)とのこと。
『第15回北国街道小諸宿のお人形さんめぐり』と一緒に観賞
2020年2月22日(土)~3月8日(日)には、小諸市の旧北国街道沿い(本町通り)の商家を中心に、『第16回北国街道小諸宿のお人形さんめぐり』も開催されます。
「はりこし亭」につるし雛が飾られるのは、すべての作品が揃うのは2月25日まで。
「一部作品は継続的に3月頃までは展示します」とのことなので、『第16回北国街道小諸宿のお人形さんめぐり』とあわせて見学をすることも可能です。
ちなみに「はりこし亭」の料理は、料亭で修行した横田顕(よこたあきら)料理長が、腕に力こぶを入れてのそばと懐石料理。
グルメもうなる和食になっているのです。
というわけで、料理目的でも、ぜひ一度、お立ち寄りをおすすめします。
この時季、中棚荘では内湯にりんごを浮かべた「りんご風呂」。
湯船にりんごを浮かべた元祖だそうで、近年の研究でりんごの芳香でさらにリラックスするとも・・・。
というわけで、中棚荘にチェックイン(こちらも料理自慢)。
翌日は、北国街道を散策して、ランチを「はりこし亭」でというのがベストなスケジュールでしょう。
信州・小諸の名旅館「中棚荘」で『つるし雛と押絵展』 | |
開催日時 | 毎年2月〜3月 |
所在地 | 長野県小諸市古城中棚 |
場所 | 中棚荘(なかだなそう)食事処「はりこし亭」 |
関連HP | 中棚荘公式ホームページ |
電車・バスで | JR小諸駅・しなの鉄道小諸駅から徒歩15分。または、タクシーで5分 |
ドライブで | 上越自動車道小諸ICから約4km |
駐車場 | 30台/無料 |
問い合わせ | 中棚荘 TEL:0267-22-1511/FAX:0267-22-9191 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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