周囲17km、面積4.9平方キロメートル、佐渡、両津湾に通じる新潟県内最大の海跡湖が加茂湖(かもこ)。日本の離島で最大の湖沼。もとは淡水湖でしたが、明治37年、水害予防と船溜まりの目的で、両津湾とは水路で結ばれて汽水湖となっています。波穏やかな湖は、『佐渡おけさ』にも歌われ、カキの養殖で有名です。
秋から冬には湖畔の店でカキの土手鍋も
加茂湖は5000年ほど前に両津湾の砂洲が堆積によって発達し、海から隔てられたもの。
佐渡ジオパークの国仲平野・加茂湖ジオサイトにもなっています。
熊本県天草市の民謡『牛深ハイヤ節』が北前船の船頭によって佐渡に伝えられ、『佐渡おけさ』となったと推測されていますが、その代表的な歌詞の中にも「ハアー 佐渡の 金北山はお洒落な山だヨ いつも加茂湖で 水鏡」とあり、湖なので波静かなのが特長です。
汽水湖という特長を活かし、昭和7年から始まったカキの養殖が盛んで、海面にはカキ棚となっている筏(いかだ)が600ほど浮かび、年間2000トンほどの水揚げを誇っています。
湖岸は遊歩道やサイクリングロードが整備。
椎崎諏訪神社拝殿裏が「加茂湖展望の丘」と名付けられた展望地です。
なお、加茂湖は近年、ヨシ原の喪失と水循環悪化、富栄養化、漁業者の後継者の不足などでカキの生産量も減少。
それに歯止めをかけるために加茂湖活動組織がつくられて、保全活動が行なわれています。
砂洲の上は両津の中心街で、名物のカキ料理も味わえる店も。
加茂湖の加茂という名の由来は定かでありません。
飛鳥時代、崇峻天皇の第三皇子・蜂子皇子(はちこのおうじ)は、崇峻天皇が蘇我馬子により暗殺されたため、丹後国由良(現在の京都府宮津市由良)から佐渡を経て、出羽国鶴岡(現・山形県鶴岡市)にたどり着いて出羽三山を開山したといわれますが、鶴岡市の加茂地区と同様に賀茂氏(かもうじ)に由来するとも推測できます。
加茂湖 | |
名称 | 加茂湖/かもこ |
所在地 | 新潟県佐渡市両津夷 |
関連HP | 佐渡市公式観光情報サイト |
電車・バスで | 両津港から徒歩5分 |
ドライブで | 両津港(佐渡汽船旅客ターミナル)からすぐ |
駐車場 | 道の駅芸能とトキの里駐車場、両津港駐車場などを利用 |
問い合わせ | 佐渡観光協会 TEL:0259-27-5000 |
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