越後平野の河川の氾濫を防ぐために大正11年に完成した、信濃川からの分水(運河)が大河津分水(おおこうづぶんすい)。全長9.1kmの分水路ですが、堤防上には3000本ものソメイヨシノが植栽され、「日本さくら名所100選」にも選定されています。
桜の開花期には歴史ある『分水おいらん道中』が行なわれる!
越後平野はもともと海だったこともあって(信濃川・阿賀野川から流出する土砂が沖積して誕生)、洪水の際にはたびたび河川の氾濫が起こっていました。
享保年間(1716年~1736年)に三島郡寺泊(現長岡市)の豪商・本間数右衛門によって大河津分水が計画されましたが、莫大な費用がかかるため、江戸幕府の許可を得ることができませんでした。
明治40年になって、帝国議会が15年という長期計画で分水工事を決定。
総事業費1300万円を投入して大正11年に完成しました。
桜が植栽されたのは、完成前の大正初年から。
第二次世界大戦の際には燃料用などで伐採され、絶滅の危機を迎えましたが、地域住民の尽力などもあって昭和20年代には見事に復活しています。
五千石堤防付近に植えられた桜は寿命を迎えたので、平成16年の五千石堤防強化工事の際に植え替えられています。
大正11年完成の旧洗堰も現役を退き、国の登録有形文化財として保存されています。
昭和の初めから桜にお開花に合わせて『おいらん道中』が始まり、今では『つばめ桜まつり』(4月上旬〜中旬)開催中に、『分水おいらん道中』として実施されています。
桜のお花見ポイントは燕市五千石にある「信濃川大河津資料館」近くの五千石堤防、真野代堤防、与板河川緑地たちばな公園などです。
大河津分水 | |
名称 | 大河津分水/おおこうづぶんすい |
所在地 | 新潟県燕市五千石地内 |
関連HP | 大河津資料館公式ホームページ |
電車・バスで | JR越後線分水駅からタクシーで5分 |
ドライブで | 北陸自動車道中之島見附IC、三条燕ICから約10km、 |
駐車場 | 180台/無料 |
問い合わせ | 燕市商工振興課観光振興室 TEL:0256-77-8233 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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