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東京&九州の国立博物館で開催の特別展『はにわ』に注目!

挂甲の武人

2024年10月16日(水)~12月8日(日)、東京国立博物館・平成館、さらに2025年1月21日(火)~5月11日(日)に九州国立博物館で開催されるのが「挂甲の武人 国宝指定50周年記念」の特別展『はにわ』。5体の「挂甲の武人」(けいこうのぶじん)が史上初めて一堂に会するという贅沢な展覧会です。

映画『大魔神』のモデルとなった埴輪

国宝「埴輪 挂甲の武人」は埴輪(はにわ)のなかでも最高傑作といえる作品。
国宝指定名称が『埴輪武装男子立像』(はにわぶそうだんしりゅうぞう)というように、甲冑をまとい武装した男子というの人物形象埴輪。
群馬県新田郡九合村(くにむら/現・群馬県太田市飯塚町)の長良神社境内で出土した6世紀の埴輪で、昭和49年6月8日、埴輪としては初めて国宝に指定されています。

甲冑で身を守り、大刀と弓矢を持っていることから、武人埴輪と呼ばれ、きりっと結んだ口元と、深く切りこまれた目には風格すら漂い、実に凛々しい姿です。
像高は130.5cmと大きく、白と赤の顔料が残ることから、赤と白に塗装されていたと推測されています。

特別展『はにわ』は、「国宝に指定されてから50周年を迎えることを記念し、全国各地から約120件の選りすぐりの至宝が空前の規模で集結」(東京国立博物館)とPRされるように、東京国立博物館所蔵の国宝「埴輪 挂甲の武人」を含め、同一工房で製作されたと考えられる5体の「埴輪 挂甲の武人」が史上初めて勢揃い(うち1体はアメリカ・シアトル美術館から約60年ぶりに里帰り)。

特別展『はにわ』の展示は、「プロローグ 埴輪の世界」、「第1章 王の登場」、「第2章 大王の埴輪」「第3章 埴輪の造形」、「第4章 国宝 挂甲の武人とその仲間」、「第5章 物語をつたえる埴輪」、「エピローグ 日本人と埴輪の再会」で構成され、5体の「埴輪 挂甲の武人」が展示されるのは第4章です。

最新の埴輪の研究成果も紹介されるので、大人の社会科見学にも絶好です。

挂甲の武人のレプリカ、右は彩色してオリジナルの姿を再現したもの
東京&九州の国立博物館で開催の特別展『はにわ』に注目!
開催日時 2024年10月16日(水)~12月8日(日)/2025年1月21日(火)~5月11日(日)
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

東京国立博物館

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