長野県安曇野市穂高、大王わさび農場の北西にあるのが、水色の時道祖神(道祖神公園)。昭和50年に放送されたNHK連続テレビ小説『水色の時』。松本を舞台に、医大進学を目指す松宮知子(大竹しのぶ)と母・房子(香川京子)の交流を描いたドラマで、そのロケに使われたのが、道祖神公園の双体道祖神です。
道祖神ブームのきっかけとなった『水色の時』ロケ地
男女ふたつの神様が並んで彫られた双体道祖神(制作・須藤賢)は、安曇野市の穂高地区に90体以上ありますが、ドラマのためにわざわざ場所を選んで造られたという道祖神公園は、北アルプスの有明山、燕岳を借景にし、記念写真にもいちばんの絶景!
道祖神信仰は中国から伝わり、平安時代に「旅を守る神」、「道を守る神」として根付いたもの。
土着の信仰と交わって家内安全、縁結び、子孫繁栄、豊作祈願の神として親しまれていき、信州・高遠に石工が多かったこともあって、安曇野を中心に数多くの道祖神が建立されました。
道祖神の多い信州でもとくに多いのが安曇野で、とくに安曇野市を中心とした南安曇地区はアルプスから流れ出す中房川、烏川で良質な花崗岩を産すること、米どころで経済力があり、高遠から腕のいい石工を招くことができたなどの理由で、質の高い道祖神が500体近くも残されているのです。
とくに男女ふたりの神様が仲睦まじく並んだ双体道祖神は穂高地区だけで90体を数え、残雪の北アルプスを眺望する初夏、空気の澄んだ秋などは道祖神巡りには絶好のシーズンとなっています。
近くを流れる穂高川沿いには早春賦歌碑にもあるので、あわせて見学を。
水色の時道祖神(道祖神公園) | |
名称 | 水色の時道祖神(道祖神公園)/みずいろのときどうそじん(どうそじんこうえん) |
所在地 | 長野県安曇野市穂高 |
電車・バスで | JR穂高駅から徒歩20分 |
ドライブで | 長野自動車道安曇野ICから約5km |
駐車場 | 2台/無料 |
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