大同2年(807年)創建と伝わる真言宗智山派の古刹が長野県佐久市望月の福王寺。その山門脇に咲く樹齢300年のシダレザクラは、寛永年間の山火事によって堂塔伽藍を焼失後、宝永年間にかけて植えられたものと推測されています。
駒の里の山寺に咲く美しいシダレザクラ
福王寺に伝わる鎌倉時代初期の阿弥陀如来像は国の重要文化財。
この地の豪族・滋野氏が鎌倉幕府と密接な関係があったことがよくわかります。
福王寺のある望月は、「駒の里」として名高い場所。
奈良時代〜平安時代に、信濃国(現・長野県)には16の牧(官営牧場)がありましたが、そのうちで最大なのが望月牧。
北と東が千曲川、西が鹿曲川(かくまがわ)、南が布施川に囲まれた御牧原台地(みまきはらだいち)には広大な国営牧場があったのです。
朝鮮半島から渡来した人々が、望月牧の牧場経営に携わったとも推測され、駒の里は実は高麗の里(こまのさと/高麗=朝鮮半島)でもあるのです。
福王寺のシダレザクラ | |
名称 | 福王寺のシダレザクラ/ふくおうじのしだれざくら |
所在地 | 長野県佐久市協和1054 |
関連HP | 佐久市公式ホームページ |
電車・バスで | JR佐久平駅からタクシーで25分 |
ドライブで | 上信越自動車道佐久ICから20.8km、東部湯の丸ICから15.4km。中部横断自動車道佐久南ICから約12.4km |
駐車場 | 参詣者専用駐車場(山門前) |
問い合わせ | 福王寺 TEL:0267-53-2652/FAX:0267-53-2762 |
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