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被災地に「希望の光」 輪島市の総持寺祖院16棟が国の重要文化財に!

総持寺祖院

能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市の曹洞宗の寺、総持寺祖院(總持寺祖院)の大祖堂や山門など建築物16棟が歴史的価値が高いとして、国の重要文化財に指定されることに。2007年の能登半島地震で被災し、復旧工事が2021年に完了、再び歩みだそうという時に再度地震で17棟が被害を受け、復興の途上にあります。

重要文化財指定が「門前や能登の希望の光」に

経蔵(石川県の有形文化財)も国の重文に

石川県輪島市門前町を象徴する大本山総持寺祖院。
総持寺祖院は、明治時代の大火後に横浜市鶴見に移転した曹洞宗の大本山總持寺の別院となったもの。
昭和初期に再建された建物を含め伽藍のほとんどが国の登録有形文化財に指定されていましたが、2024年10月18日、文化庁の文化審議会により、16棟(大祖堂、仏殿、山門、鐘鼓楼及び回廊、放光堂、慧心廊、玄風廊、伝燈院御霊屋、伝燈院唐門、慈雲閣観音堂、白山社本殿、白山蔵、経蔵、三樹松関、裏門)を国の重要文化財に指定するように阿部俊子文部科学相に答申されています(官報告示を経て正式指定に)。

2007年3月25日の能登半島地震で大きな被害を受けながらも寄付などで40億円を集め、14年の歳月をかけて再建し、2021年4月には輪島市とともに復興を宣言。
その2021年には開創700年を迎え、北前船など日本海の大交流による「海を通じて禅文化を全国各地に広めたこと」をPR、大本山總持寺と禅文化に育まれた禅の里・輪島市との結び付きをさらに深め、多くの観光客を集めていました(「禅と海 里づくり・交流促進プロジェクト」もスタート)。

こうして再び歩みだそうという時の2024年1月1日に再び能登半島地震に襲われ、国の登録有形文化財17棟全てが被災し、全壊や半壊状態の建物が相次ぐという大きな被害を受けたのです。
総持寺通り商店街も30軒近い商店のほぼ全てが被災し、全壊状態の店舗が相次ぎ、復興は10年、20年という長い道のりになるだろうといわれていました。

そんな状況下での国の重要文化財指定のニュースで、国の手厚い補助などが受けられることから(国の修復の際に受けられる国の補助が拡充=修復工事費の50~85%を国が負担)、再復興の追い風、「門前や能登の希望の光」になることが期待されています。

輪島市内の建造物が重要文化財に指定されるのは4件目、石川県内では49件目となります。

被災地に「希望の光」 輪島市の総持寺祖院16棟が国の重要文化財に!
所在地 石川県輪島市門前町門前1-18-1
場所 總持寺祖院
関連HP 大本山總持寺祖院公式ホームページ
電車・バスで のと鉄道穴水駅から北鉄バス門前総持寺前行きで37分、門前総持寺前下車
ドライブで 能登空港から約24km
駐車場 50台/無料
問い合わせ 總持寺祖院 TEL:0768-42-0005/FAX:0768-42-1002
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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