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眼鏡橋(諫早公園)

眼鏡橋(諫早公園)

諫早城(いさはやじょう=高城城)の城跡を整備した長崎県諫早市の諫早公園。その園内にある眼鏡橋(めがねばし)はもともと、諫早公園のそばを流れる暴れ川・本明川に架かっていた、天保10年(1839年)架橋の石橋。橋に階段があり、中央が下がっている構造は土木工学的にも価値が高く、石橋としては日本で初めて国の重要文化財に指定。

諫早大水害にも耐えた江戸時代の石橋

全長49.25m、幅5.5m、38段の石段からなる2連アーチ橋は、「力のあるものは力を、物のあるものは物を、金のあるものは金を」を合言葉に銀3000貫をかけ、約2800個もの石を用いて造られており、非常に堅牢。
昭和32年、死者539人を出した諫早大水害によって本明川の橋の大半が流出した際にも、この眼鏡橋はびくともしなかったとか。

川幅拡張に伴い水害の原因ともいわれていたこの眼鏡橋は爆破されることになりましたが、当時の諫早市長は眼鏡橋爆破に反対し、文化財としての保存を提案。
市の財政状況から、地元でも爆破を支持する声が多かったのだとか。
それでも市長は「50年後の孫子の代を考えれば市の象徴である眼鏡橋保存が大事」と訴え、昭和33年11月に全国の石橋の中ではじめて重要文化財に指定されました。

昭和35年に諫早公園内に移築保存されましたが、工事を担当した山口祐造氏(諌早市役所土木課)は、石材の数も形も全く同じの5分の1スケールの眼鏡橋の模型をつくり、その構造を確認。
その経験とデータを最大限に活かして眼鏡橋の移設復元を成功させたのです。

眼鏡橋(諫早公園)
名称 眼鏡橋(諫早公園)/めがねばし(いさはやこうえん)
Isahaya park & Isahaya Meganebashi(Spectacles Bridge)
所在地 長崎県諫早市高城町
関連HP 諫早市公式ホームページ
電車・バスで JR諫早駅から徒歩15分
ドライブで 長崎自動車道諫早ICから約4.6km
駐車場 5台/無料
問い合わせ 諫早観光物産コンベンション協会 TEL:0957-22-8325
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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