長崎県平戸市街地の六角井戸(明の商人が使用したと伝えられる井戸)近く、浦の町天満宮の登り口にある巨大なソテツ(蘇鉄)が、浦の町大ソテツ。江戸時代初期の貿易商「川崎屋」の庭に植えられていたもので、樹齢およそ400年と推測されています。
南蛮貿易での平戸の繁栄を今に伝える
かつて延命町・福寿町(現在の浦の町)は平戸で一番栄えた場所で、川崎屋助右衛門、判田五右衛門などの南蛮貿易商が軒を並べていた場所です(判田五右衛門の義理の娘コルネリヤは、混血子女としてオランダ船で国外追放)。
とくに旧延命町には、明人井戸と称する六角形の井戸が現存していますが、当初この町が中国人居留地だった名残り。
後期和冦の統領の王直(おうちょく/生年不詳〜1560年)の屋敷もこの近くにありました。
延命町・福寿町も交易の舞台が長崎・出島に移ってからは、日常の用品を扱う商人町へと変わっていきました。
嘉永3年(1850年)、吉田松陰(よしだしょういん)も山鹿流兵学者・山鹿万助に学ぶため平戸に遊学し、50日ほど紙屋留左衛門宅に滞在したことがあり、浦の町大ソテツは、松陰も見た大ソテツということになります。
時間があれば吉田松陰宿泊紙屋跡、六角井戸などにも寄り道を。
浦の町大ソテツ | |
名称 | 浦の町大ソテツ/うらのまちおおそてつ |
所在地 | 長崎県平戸市浦の町 |
関連HP | 平戸市公式ホームページ |
電車・バスで | JR佐世保駅前から西肥自動車バス平戸桟橋行きで1時間25分、終点下車、徒歩8分 |
ドライブで | 西九州自動車道佐世保みなとICから約37km |
駐車場 | 平戸港交流広場駐車場(50台/無料) |
問い合わせ | 平戸市観光課 TEL:0950-22-9140/FAX:0950-23-3399 |
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