長崎県雲仙市、雲仙温泉街、雲仙地獄・八幡地獄に隣接して建つのが温泉神社(うんぜんじんじゃ)。大宝元年(701年)、僧・行基が開いた温泉山満明寺(うんぜんざんまんみょうじ)の鎮守・四面宮に始まり、明治2年の神仏分離で、満明寺から分かれ、温泉神社となったもの。
神仏習合時代には四面宮の総本宮だった社
神仏習合の時代には、島原惣鎮守の四面宮(しめんぐう)と称し、江戸時代には島原藩の祈願所にもなっていました。
社伝によれば、文武天皇が四面宮を雲仙に造営するよう行基に命じ、九州総守護として四面宮が創建されたのだとか。
島原半島には十数社の温泉神社がありますが、もともとはこの温泉山満明寺の鎮守・四面宮が総本社で、四面宮だったもの(長崎県神社庁によれば四面宮が起源の神社が計25社あるとのこと)。
長崎県諫早市に鎮座する諫早神社(いさはやじんや)も江戸時代は四面宮で、荘巌寺が別当でした。
昭和9年の雲仙国立公園の制定までは、温泉と書いて「うんぜん」と読ませていましたが、温泉山満明寺に由来するもの。
近世まで、雲山地獄一帯は、温泉山が管理する女人禁制の霊山で、温泉山に登拝する際には満明寺が発行する手形、「上り切手」が必要で、帰路には本坊・一乗院から「帰り切手」が発行されていました。
温泉神社(雲仙) | |
名称 | 温泉神社(雲仙)/うんぜんじんじゃ(うんぜん) |
所在地 | 長崎県雲仙市小浜町雲仙 |
関連HP | 雲仙市公式ホームページ |
電車・バスで | JR諫早駅から県営・島鉄雲仙行きバスで1時間20分、雲仙ビジターセンター前下車、徒歩5分 |
ドライブで | 長崎自動車道諫早ICから約34km |
駐車場 | 第一〜第五駐車場(186台、※第三駐車場は閉鎖中)、雲仙温泉神社駐車場(21台)、満明寺駐車場(13台)/有料 |
問い合わせ | 雲仙温泉観光協会 TEL:0957-73-3434 |
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