サイトアイコン ニッポン旅マガジン

三川内焼伝統産業会館(三川内焼美術館)

三川内焼伝統産業会館(三川内焼美術館)

長崎県佐世保市三川内本町にある三川内焼(みかわちやき)のミュージアムが三川内焼伝統産業会館(三川内焼美術館)。江戸時代から明治時代にかけての貴重な白磁の作品、名窯元による現代作家のコーナーがあり、伝統工芸士たちの作品も多数展示されています。

ヨーロッパで注目されたエッグシェル

江戸時代の平戸藩窯で製作された一般に「古平戸」と呼ばれていますが、注目は、天保年間(1830年~1843年)に完成し、名工・池田安次郎(いけだあんじろう)に代表される卵殻手。
卵の殻のように薄い磁器で、輸出先のヨーロッパでは、エッグシェル(eggshell china)として評判を呼んでいます。
江戸時代後期から明治時代に、ヨーロッパに輸出され、その一部は大英博物館にも収蔵されています(その技術は途絶えていましたが、平成18年に平戸藤祥五光窯13代目・藤本岳英さんが復活させています)。

三川内焼伝統産業会館(三川内焼美術館)では、エッグシェルの白磁皿付盃、美人絵コーヒーカップ皿付などを収蔵展示しています。

平戸藩の藩窯として栄えた三川内焼は、明治以降、平戸藩の後ろ盾を失い、苦しい状況に陥りましたが、明治32年、その高い技術を守るために豊島政治が「三川内陶磁器意匠伝習所」を創設、若い陶工たちにその卓越した技術が受け継がれていきました。

三川内焼伝統産業会館(三川内焼美術館)では、三川内焼の絵付け(丸6寸皿、湯のみ、マグカップ、豆皿2枚のセット)、器に剣先で切り透かす「透かし彫り」の体験(ペン立て、アロマポット)も実施しています。

三川内焼伝統産業会館(三川内焼美術館)
名称 三川内焼伝統産業会館(三川内焼美術館)/みかわちやきでんとうさんぎょうかいかん(みかわちやきびじゅつかん)
所在地 長崎県佐世保市三川内本町343
関連HP 佐世保市公式ホームページ
電車・バスで JR三河内駅から徒歩5分
ドライブで 西九州自動車道佐世保三川内ICから約3km
駐車場 170台/無料
問い合わせ 三川内焼伝統産業会館(三川内焼美術館) TEL:0956-30-8080
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

釜山神社

長崎県佐世保市三川内町、三川内皿山の氏神である天満宮の境内社が釜山神社(かまやまじんじゃ)。今村弥次兵衛(磁器を確立、陶祖神社に祀られる)とともに、三川内焼の陶祖のひとりが朝鮮人女性陶工・高麗媼(こうらいばば)で、釜山神社の祭神として祀られ

陶祖神社

長崎県佐世保市三川内町にある近世の三川内焼(みかわちやき)の陶祖とされる如猿(じょえん)が祀られる神社が陶祖神社。如猿とは、今村三之丞(いまむらさんのじょう)の子、今村弥次兵衛のこと。今村弥次兵衛は、天草陶石と江上・三ツ岳の網代土を調合して

佐世保市うつわ歴史館

長崎県佐世保市三川内本町にある陶器のミュージアムがうつわ歴史館。縄文時代から現代の三川内焼まで、焼き物の歴史や特徴、制作工程などを映像や模型で紹介、「うつわ」の観点から佐世保の歴史をたどることができます。とくに三川内焼の紹介は充実しています

トンバイ塀・馬車道

長崎県佐世保市三川内町、三川内皿山地区にある、登り窯を築くために用いた耐火レンガ(トンバイ)の廃材や使い捨ての窯道具・陶片を赤土で塗り固めて築いた塀がトンバイ塀。すぐ近くの馬車道は、馬車で薪を運ぶ際に上り坂で馬が滑らないように中央に等間隔に

三川内皿山 伝・代官所跡

長崎県佐世保市三川内町、陶祖神社に祀られる近世の三川内焼(みかわちやき)の陶祖とされる今村弥次兵衛は、磁器焼成の技術を完成させ、寛永18年(1641年)、初代の皿山棟梁(平戸藩御用窯の棟梁)兼代官に任命されています。その今村家屋敷跡と伝承さ

三川内陶磁器意匠伝習所跡

長崎県佐世保市三川内町、明治32年、三川内焼(みかわちやき)の高い技術を後世に伝えるために開設した施設が三川内陶磁器意匠伝習所。三川内皿山地区には、三川内陶磁器意匠伝習所跡が残され(案内板があるのみ)、散策途中に立ち寄ることができます。豊島

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

モバイルバージョンを終了