長崎県壱岐市郷ノ浦町、壱岐島の最高峰(標高212.5m)、岳ノ辻(たけのつじ)山頂に設けられた展望台が岳ノ辻展望台。島の玄関口、郷ノ浦港にも近いので、手軽に壱岐島南部一望のワイドビューを得ることができます。空気が澄んだ快晴の日には九州本土の山並みや対馬の島影まで視認できます。
壱岐島の最高峰は眺望バツグン!
天智天皇2年(663年)白村江の戦い(はくそんこうのたたかい・はくすきのえのたたかい=倭国・百済遺民の連合軍と、唐・新羅連合軍との戦争)で敗れた大和朝廷が、唐・新羅連合軍の侵入に備えて岳ノ辻の烽(とぶひ=狼煙台)が置かれて防人(さきもり)を配備し、江戸時代の元禄17年(1704年)には異国船を監視する遠見番所が設置された場所です(遠見番所で異国船を見つけると大砲を撃って平戸に知らせました)。
岳ノ辻山頂一帯は、岳ノ辻園地として整備され、駐車場があるのは一等三角点のある東側のピークと西側の山頂下。
岳ノ辻の烽は、一等三角点のある山頂ではなく、その西の中央展望台のある場所に往時の狼煙台が復元されていますが、西側のピークのほうが眺望がいいという証し。
島の南部を潤す永田川は、岳ノ辻を源とし、流域にはカシ、シイを中心とした広葉樹林や、ヒノキ林、タバコ畑が広がっています。
永田ダムに貯水され、貴重な水がめとなっているため、展望台一帯は岳ノ辻水源の森として保護されています。
地質的には火山で、山頂北東部に火口跡が残されています。
東側に連なる山地は、岳ノ辻火山の噴火物で形成。
岳ノ辻展望台 | |
名称 | 岳ノ辻展望台/たけのつじてんぼうだい |
所在地 | 長崎県壱岐市郷ノ浦町若松触398-1 |
関連HP | 壱岐市観光連盟公式ホームページ |
電車・バスで | 郷ノ浦港からタクシーで10分 |
ドライブで | 郷ノ浦港から約3km |
駐車場 | あり/無料 |
問い合わせ | 壱岐市観光課 TEL:0920-48-1130 |
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