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左京鼻

左京鼻

長崎県壱岐市芦辺町、壱岐島東岸、芦辺港の南に突き出す八幡半島の先端が左京鼻。1kmに渡って海食崖が続き、海中から突き出した観音岩は、壱岐の伝承で、猿岩同様に、漂流する壱岐島を係留した8本の岩のひとつと伝えられています。玄武岩の柱状節理が発達し、白く見えるのは海鵜のフンが堆積しているため。

海岸段丘上には壱岐牛が放牧されている

江戸時代前期に旱魃(かんばつ)が続き、陰陽師・後藤左京、龍造寺5世の日峰和尚(にっぽうおしょう)が、この場所で身命を賭し、雨乞の祈祷をを行ない、満願の日、ふたりが死を決意したときにようやく豪雨となって田畑を潤し、村人たちが救われたという伝承から左京鼻という名が付いたとも。
石橋の端(しゃきょうのはし)という地名からと記す古文書もあるので、断崖に見たてて名付けられた石橋(しゃきょう)が左京に転じたのかもしれません。

玄武岩の柱状節理が見事ですが、一帯は海女が潜る好漁場にもなっています。

また左京鼻の沖には元寇の際、沈没した船の碇石(いかりいし)が発見され、国境の島だということがよくわかります。
中国製の石(花崗岩製)ですが、日本軍のもとの可能性もあるのだとか。
この元寇の碇石は、蒙古軍(東路軍)が一時撤退し体制を整えていた場所という少弐公園に置かれています。

八幡半島の海岸段丘には、壱岐牛のブランドで知られる黒毛和牛が放牧。

左京鼻
名称 左京鼻/さきょうばな
所在地 長崎県壱岐市芦辺町諸吉本村触1512
関連HP 壱岐市観光連盟公式ホームページ
ドライブで 芦辺港から約6km
駐車場 あり
問い合わせ 壱岐市観光課 TEL:0920-48-1130
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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