多くのダムマニアに「美しすぎるアーチダム」といわれるのは、黒部ダムではなく、広島県山県郡安芸太田町の温井ダム(ぬくいダム)。一級河川太田川水系・滝山川に建設されたダムで、例年4月中旬〜5月に放水を実施(2025年は4月14日放水開始、5月11日までの金〜日曜を予定、放水しない日もあるので事前に確認を)。
ダムの中位標高放流設備から放流で、大迫力に!
太田川の治水、県都・広島市、そして広島県中西部および芸予諸島への利水を目的とした多目的ダムが温井ダムで、2001年の完成。
堤高156m、堤頂長382mという巨大なダムで、下流広場からは、美しいアーチ式コンクリートダムの威風堂々たる姿を眺めることができます。
毎年4月中旬頃〜5月中旬頃に、ダムの水量調節のため水位低下放流が実施されます。
梅雨や台風、近年増加する局地的豪雨などによる洪水の恐れが多い時期に備え、あらかじめダムの水位を下げておくために行なわれる放流(水位低下放流)です。
実は、このこの水位低下放流は、普段放流が行なわれる常用洪水吐ではなく、ダムの中位標高放流設備から放流されるため、大迫力の放水となるのです。
「下流広場では水しぶきが舞い上がりますので、雨具の持参を」と呼びかけるほどで、ナイアガラの滝顔負けの水しぶきとのこと。
1回の放流は10~15分で、2025年は金・土・日曜に2回の放流を実施。
放流日には、高低差100mという管理用の「しわい階段」も開放。
「しわい」とはこの地方の方言で「しんどい」という意味で、実際に上り下りすればそのしんどさを実感できますが、実は放水を眺める一等地にもなっています。
放水日には駐車場、エレベーターが混雑するので、時間は余裕をもって早めの来場がおすすめです。
「美しすぎるアーチダム」の温井ダムで、間近にダイナミックな放水を見学! | |
所在地 | 広島県山県郡安芸太田町加計 |
場所 | 温井ダム |
関連HP | 温井ダム管理事務所公式ホームページ |
ドライブで | 中国自動車道加計スマートICから約10km |
駐車場 | 100台/無料 |
問い合わせ | 温井ダム管理事務所 TEL:0826-22-1501 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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