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【奥会津金山町取材レポートNO.7】生活体験館で和ろうそく作り

雪深い奥会津金山町には、山里の暮らしが伝わっています。「妖精の里かねやま 生活体験館」(問い合わせは民宿朝日屋)で体験できるのが、そば打ち、コンニャク作り、ワラ細工(わらじ1足)、和ロウソク作り、手まり作り(ラベンダー)。取材会で今回体験したのが、和ロウソク作りです(体験は5名から受付)。

艶やかではかない会津絵ロウソク作りを体験!

洋蝋燭に比べ光が強く、長時間もつ、すす(カーボン)が出ないなどのメリットがありますが、作るのに洋ロウソクよりはるかに手間がかかるため、高価なのが難点。

宝徳年間(1449年〜1451年)、領主・芦名盛信(あしなもりのぶ)が漆の植樹を奨励したことに始まるという会津絵蝋燭は、戦国時代の天正18年(1590年)の奥州仕置で、蒲生氏郷(がもううじさと)が、伊勢国(現・三重県)から会津に入国すると、故郷である近江(現・滋賀県)から技術者を呼び寄せ、品質が向上したと伝えられています。
漆の実から採る会津の漆蝋(うるしろう)は江戸で消費される和ろうそくの3分の2を占めるほどに発展し、そんな歴史を背景にして金山漆ろうそくは、福島県伝統的工芸品になっています。

11月に漆の実を採取、臼と杵で実を搗いて殻と外皮と蝋粉に分け、さらに蒸して、絞るという大変な下準備が必要でした。
金山町では、昭和の初期まで多数の農家がロウソクを生産していましたが、電灯の普及など需要の激減にともない昭和37年に技術が途絶えていました。
平成13年、昔からの用具の収集・復元を試み、4年間にわたる試行錯誤を経て、漆ろうそくが再現されています。
漆の実は、金山町所有の漆畑から採取、灯心はイグサを使用。
会津若松の絵ロウソクなど、日本国内の和蝋燭は、現在はハゼの実から採取した蝋を使っています。
金山町の「和ろうそく復古会」は、国内で唯一の漆蝋生産として復活した貴重なものなのです。

金山町の生活体験館では、もう少し簡素にということで、ミツバチの巣から採った蜜蝋を溶かしてロウソクにしています。
竹串に巻いた灯心を浸し少しづつ太くし、形を整え絵付けをしてできあがり。

取材当日は、福島県もりの案内人・渡部藤吉さんの指導のもと、2時間ほどの体験で、素敵な絵ロウソクができあがりました。

菊や牡丹、椿、梅などの絵を描いた会津絵ろうそくですが、「描かれた花の絵柄が燃えていくのはしのびない」と、現在では部屋のインテリアとしても喜ばれています。

妖精の里かねやま 生活体験館
名称 妖精の里かねやま 生活体験館/ようせいのさとかねやま せいかつたいけんかん
所在地 福島県大沼郡金山町大字小栗山字堂平2116-1
関連HP 金山町公式ホームページ
電車・バスで JR会津川口駅からタクシーで5分
ドライブで 磐越自動車道会津坂下ICから約36km
駐車場 あり/無料
問い合わせ 民宿朝日屋 TEL:0241-54-2712/FAX:0241-54-2910
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

取材協力/金山町
取材日/平成30年1月22日

 

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