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シルミチュー霊場

シルミチュー霊場

沖縄県うるま市の浜比嘉島(はまひがしま)の南部にある伝説の遺跡がシルミチュー霊場。海中道路と浜比嘉橋を車で渡った比嘉漁港の南の森の中にある巨大な洞窟。琉球開闢(かいびゃく)の祖神、女神・アマミキヨ(アマミチュー)、男神・シネリキヨ(シルミチュー)の居住した洞窟と伝えられています。

浜比嘉島にある琉球開闢伝説の鍾乳洞

沖縄には、何ヶ所かに開闢伝説が残されていますが、浜比嘉島のシルミチュー霊場もそのひとつ。
沖縄の霊場は、琉球石灰岩の鍾乳洞の場所も多いのですが、シルミチュー霊場もそのひとつ。
海岸でキノコ状の岩があるのも、島が琉球石灰岩でできていることの証(あかし)で、鍾乳石が乳房をイメージして女神伝承が生まれたとも推測できます(富士山信仰の木之花咲耶姫も、富士山の溶岩洞穴の鍾乳石から乳房をイメージし、子宝祈願、安産信仰が生まれています)。

海から訪れたアマミキョは浜比嘉島へ到着し、シネリキヨのいる洞穴へ住んだとされ、子宝祈願の拝所(うがんじゅ)になっています。
階段を上ったところにある洞窟内には鍾乳石である陰石があり、子宝の授かる霊石として崇拝されています。

シルミチューは、シディーン(生まれる)とチュ(人)の合成語。
今でも、年の初めの年頭拝み(ニントウゥグワン)にはには比嘉のノロ(祝女=琉球神道における女性の祭司)たちが浜辺から小石を1個拾い、洞穴内に安置された壺に入れて拝むという風習が残されています。

浜比嘉島の北東のアマンジ―のビーチ近くにはアマミキョ・シネリキヨの墓(アマンジ洞窟)、浜比嘉ビーチのある浜地区東側には東の御嶽(あがりのうたき=シヌグ堂、シヌグドゥ)もあり、島の各所に聖地があり、聖地巡礼の旅も可能。

シルミチュー霊場
名称 シルミチュー霊場/しるみちゅーれいじょう
所在地 沖縄県うるま市勝連比嘉
ドライブで 沖縄自動車道沖縄北ICから約21.5km
駐車場 10台/無料
問い合わせ うるま市観光物産協会 TEL:098-878-0077
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

浜比嘉大橋

沖縄県うるま市の浜比嘉島(はまひがしま)と平安座島(へんざじま)とを結ぶ沖縄県道238号(浜比嘉平安座線)途中にある全長1.43kmの海上橋。県道238号は全長が2.27kmだから、大部分が海上橋ということになります。「神の島」と呼ばれる浜

東の御嶽(シヌグ堂)

琉球開闢の国造り神話にまつわる伝説の島が、沖縄県うるま市の浜比嘉島(はまひがしま)。島の北部にある東の御嶽(あがりのうたき)は、旧暦の6月28日と8月28日に海の時化(しけ)を祈願する『シヌグ祭り』が行なわれることからシヌグ堂と呼ばれる聖地

 

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