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末吉宮

末吉宮

沖縄県那覇市首里末吉町、尚泰久王(しょうたいきゅうおう)時代(1454年~1460年)に、首里・天界寺の住職・鶴翁(かくおう)が大和国(奈良県)での修業の際に、熊野権現を尊崇。琉球に帰国後、神託が示す亀山に熊野三社権現を勧請し創建したという古社が、末吉宮(すえよしぐう)です。

琉球八社の一社で沖縄に伝わった熊野信仰を今に伝える社

琉球八社(末吉宮、波上宮、沖宮、識名宮、普天満宮、安里八幡宮、天久宮、金武宮)の一社で、俗に「社壇」、「首里社壇」などと呼ばれていました。
末吉公園の最奥の高台の地にその社殿が建ち、神仏混淆・本地垂迹の信仰形態をみる上にも貴重な遺跡・末吉宮跡として国の史跡になっています。

さらに切石を積みあげ構築した石段の参道は末吉宮磴道(すえよしぐうとうどう)として沖縄県の文化財に指定。
祭場広場までは踏面に勾配のついた8段の階段、祭場広場から拝殿までは折り返し逆方向に21段の直線の石段、拝殿からさらに7段の石段と3つの石段で構成され、本殿、拝殿、祭場を石造階段が結ぶという独特の形式です。

祭神は伊弉冉尊 (いざなみのみこと)、速玉男尊 (はやたまをのみこと)、事解男尊 (ことさかをのみこと)。

戦前の本殿は三間社流造り本瓦茸きので磴道も含め国宝に指定されていましたが、沖縄戦の戦火で破壊され、現在の社殿は昭和47年に復元されたもの。
往時には末吉宮の下に別当寺として万寿寺(現・遍照寺/沖縄市久保田1丁目に移転)がありましたが今では偲ぶものもありません。
末吉公園駐車場は環状2号沿いにあるので、本殿までは石畳の参道を登り、小さな谷を石橋で越し、15分ほど歩くので歩きやすい靴と服装で参拝を。

戦前の末吉宮本殿(国宝)/那覇市歴史資料室収集写真(那覇市歴史博物館提供)
末吉宮
名称 末吉宮/すえよしぐう
所在地 沖縄県那覇市首里末吉町1-8
電車・バスで ゆいレール市立病院前駅、儀保駅から徒歩20分
ドライブで 沖縄自動車道那覇ICから約3.4kmで末吉公園駐車場
駐車場 末吉公園駐車場(無料)を利用、駐車場から徒歩15分
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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