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福里地下ダム

福里地下ダム

沖縄県宮古島市、島全体がサンゴ礁が隆起してできた琉球石灰岩からなる宮古島。透水性の高いため、沖縄県のなかでも水の乏しい島として有名でした。生活用水、そして農業用水の不足を解消するために作られたのが珍しい地下ダムの福里地下ダムです。

地上にあるのは福里地下ダム水位水質監視施設のみ

昭和54年に実験地下ダムとして総貯水量70万tの皆福地下ダムが完成。
その成功を受け、砂川地下ダム(950万t)、福里地下ダム(1050万t)、仲原地下ダム(1050万t)が続いて誕生しています(国営宮古土地改良事業などの名目で築造)。
構造は水を透しにくい泥岩から成る基盤と水を通しやすい琉球石灰岩層の間にある地下水脈に止水壁を築くというもの。

地上部分で見学できるのは、中央管理所の前にある福里地下ダム水位水質監視施設のみ。
地下ダムの効率的な保全管理を行なうため、堤体の一部を露出させ、地下ダム天端からの越流量を実測しているのです。

ダムに蓄えられた水はポンプでくみ上げられ、灌漑などに利用されています。
福里地区の福里地下ダム水位水質監視施設の横には宮古島市地下ダム資料館が設置され、地下ダムの建設技術や構造、メカニズムを解説しています。
宮古島市地下ダム資料館ではダムカードも配布。

福里地下ダム
名称 福里地下ダム/ふくざとちかだむ
所在地 沖縄県宮古島市城辺福里1645-8
ドライブで 宮古空港から約13km、平良港から約19km
駐車場 あり/無料
問い合わせ 宮古島市地下ダム資料館 TEL:0980-77-7547
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

宮古島市地下ダム資料館

沖縄県宮古島市、宮古島の慢性的な水不足を解消するために築かれた3つの地下ダムの、歴史、役割などを解説するミュージアムが、宮古島市地下ダム資料館。福里地区の福里地下ダム水位水質監視施設の横に建っています。宮古島の農業を安定させた地下ダムの構造

 

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