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岩湧山

岩湧山

大阪府河内長野市にある標高897.1mの山が、岩湧山(いわわきさん)。奈良県香芝市の屯鶴峯から二上山、大和葛城山、金剛山、岩湧山を通って大阪府和泉市の槇尾山へと至る45kmの自然歩道「ダイヤモンドトレイル」(通称「ダイトレ」)の途中。頂上はカヤ(ススキ)が波打つ大草原で近年ハイキングの対象として注目されています。

山頂はキトラと呼ばれるススキの群生地

北山腹に文武天皇の勅願寺である古刹・岩湧寺があり寺を起点に「いわわきの道」と「きゅうざかの道」が山上へと伸びています。
「いわわきの道」は山頂までのんびりと杉林やモミジの雑木林が続く道で、山頂までは東峰経由で1時間30分。
「きゅうざかの道」は勾配のきつい健脚を誇る人向けの道ですが、最短の急登となるので、所要は1時間15分ほど。
岩湧寺までは岩湧の森の遊歩道「いにしえの道」を利用することも可能で、かつて山伏たちが辿ったという道で途中に行者の滝が落ちています。
秋になると一面にピンクのシュウカイドウ(秋海棠)が咲き、これを目的に訪れる人も。

また西側の滝畑ダム側から急登で尾根に取り付き、に尾根沿いに岩湧山を目指すコースは、最後にカヤ(ススキ)が波打つ草原状の山頂部を急な木段で上ると、眺望が開けるという感動を味わうことができます(滝畑ダムバス停〜岩湧山山頂は徒歩1時間45分)。

山頂部で草原を形成するカヤは、9月中旬~11月中旬が見頃。
山頂からは関西国際空港を眼下に金剛から葛城、二上山の山並みを一望に、晴れていれば六甲山まで眺望する大パノラマを得ることができ、眺望を目的にする人にも秋が人気。

山頂部一帯に広がる8haの茅場(カヤ場=滝畑地区の入会地)は「キトラ」と呼ばれ、河内長野市森林組合が文化庁に出荷しています。
これはこの山に生えるメンガヤ(平地の太いカヤをオンガヤ、山地の細いカヤをメンガヤと通称する)が、茅葺き屋根の材料として最高の品質を誇るから。
以前は2年に一度の山焼き、萱(カヤ)取りが行なわれていたといい、近年、山焼きが復活しています。

岩湧山
名称 岩湧山/いわわきさん
所在地 大阪府河内長野市滝畑
ドライブで 阪和自動車道美原南ICから約17km
駐車場 岩湧山第1駐車場(9台/無料)、岩湧山第2駐車場(20台/無料)
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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