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磐船神社

磐船神社

大阪府交野市(かたのし)にある「天の磐船」(あめのいわふね)と呼ばれる舟形の巨岩を御神体とする古社が磐船神社(いわふねじんじゃ)。『日本書紀』に饒速日命(にぎはやひのみこと)が天照大神から十種の神宝を授かり天磐船に乗って河内国(大阪府交野市)の降臨したと記されていますが、その地が磐船神社とも。

巨岩「天の磐船」が御神体

天野川(淀川の支流)を跨ぐように横たわる高さ12m、幅12mの舟形巨岩(磐座/いわくら)「天の磐樟船」(あまのいわくすぶね)が御神体。
中世には神仏習合の地となり、海上交通の守護神である住吉神が祀られ、その本地仏(仏教の隆盛により、日本の八百万の神々は、実は様々な仏の化身・権現とする考えが隆盛)として巨岩に大日如来、観音菩薩、勢至菩薩(せいしぼさつ)、地蔵菩薩が彫られています。
また、修験道で信仰された不動明王(密教の根本尊である大日如来の化身)も彫られていることから、山岳修験の聖地となっていたこともわかります。
また、巨岩の頂には「加藤肥後守」の刻印(加藤清正の刻印)が刻まれ、大坂城修築の際に切り出そうとしたという伝説も残されています。

傍らに現在の大阪府枚方市と奈良県生駒市を結ぶ磐船街道(いわふねかいどう)が通っていますが、これが古代の上つ鳥見路。
古代に難波津(現在の大阪港)に着いた帰化人や、大陸からの使者などは、天野川沿いに遡る上津鳥見路(かみつとみじ)を通って奈良・斑鳩の都へと向かったと推測できます。

交野地方に居住した肩野(かたの)物部氏という物部の一族との関係も推測され、森古墳群は肩野物部氏の墳墓だといわれています。
また天野川が形成する景勝地・磐船峡(生駒金剛紀泉国定公園)にも巨石が多く、大阪府の名勝になっています。

磐船神社
名称 磐船神社/いわふねじんじゃ
所在地 大阪府交野市私市9-19-1
関連HP 磐船神社公式ホームページ
電車・バスで 京阪交野線私市駅から京阪バスで磐船神社前下車
ドライブで 第二京阪道路交野南ICから約6km、交野北ICから約7km
駐車場 5台/無料
問い合わせ 磐船神社 TEL:072-891-2125
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

大阪府民の森 ほしだ園地

5ヶ所ある大阪府民の森のうちのひとつが大阪府交野市星田にある大阪府民の森 ほしだ園地。地上高16.5mという本格的なクライミングウォール、全長280mという星のブランコ(吊り橋)などがメインの施設ですが、ハイキングコースなども整備され、展

 

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