大阪市街地を流れる大川に架る国道1号の橋が桜宮橋(さくらのみやばし)。銀色の橋であることから「銀橋」と通称され、大阪では通称名の銀橋の方が有名。大川・中之島の橋梁群(桜宮橋、天満橋、天神橋、大江橋、淀屋橋)として土木学会の土木遺産にも認定されています。現在は、交通需要の増大のため北側に新桜宮橋(新銀橋)が架橋されています。
大川に架る近代日本最大のアーチ橋
天満橋、天神橋、大江橋、淀屋橋と同様に、大阪市の第一次都市計画事業に基づいて建設された橋。
昭和5年完成の鋼アーチ(3ヒンジアーチ)橋で、設計は京都府記念図書館(明治42年築)、京都商工会議所(大正3年)などを手掛け「関西建築界の父」といわれる武田五一(たけだごいち)。
橋の名の由来は大川の東岸にある桜宮神社に由来し、江戸時代には「都下の貴賎陸路をあゆみ船にて通ひ諷ふあり舞ふありて終日遊宴す。げに浪花において花見第一の勝地といふべし」(『摂津名所図会大成』)という桜の名所として知られていました。
桜宮社頭から対岸へ渡船が、「桜の渡し」です。
橋長188.85m、幅員23mの美しいフォルムの桜宮橋は、戦前、日本最大の支間長(104m)を誇るアーチ橋でした。
橋の両たもとにロマネスク風の昇降口が設けられています。
平成21年3月に完成した新桜宮橋は、桜宮橋のフォルムを踏襲し、安藤忠雄を中心とした新桜宮橋デザイン検討委員会がデザインを決めたもの。
桜宮橋が西行き3車線、新桜宮橋が東行き3車線として使われています。
桜宮橋 | |
名称 | 桜宮橋/さくらのみやばし |
所在地 | 大阪府大阪市北区天満橋1〜都島区中野町1丁目 |
関連HP | 大阪市公式ホームページ |
問い合わせ | 大阪観光案内所 TEL:06-6131-4550 |
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