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石宝殿古墳

石宝殿古墳

大阪府寝屋川市打上元町、国の史跡に指定される古墳が、石宝殿古墳(いしのほうでんこふん)。古墳時代終末期に築造された北河内唯一の古墳で、生駒山地から派生する丘陵の南斜面に築かれています。巨大な口を開ける横口式石槨(せつかく=石室)が、その名の由来です。

飛鳥時代の7世紀中頃に築かれた古墳

横からの眺め

石室の内部は幅0.9m、高さ0.8m、奥行き2.2m。
巨大な花崗岩をくりぬいて石室を構成している珍しい古墳で、奈良県高市郡明日香村の鬼の俎(おにのまないた)・鬼の雪隠(おにのせっちん)と同型(底石=鬼の俎、蓋石=鬼の雪隠)の刳(く)り貫き横口式石槨です。

現在は石室部分が露出していますが、墳丘封土を伴わないとする説と八角形古墳で墳丘があったという説があり、定かでありません。

古墳の前には、元禄4年(1691年)、明光寺の承誉上人が建立した「天岩戸大日如来」の石碑が立っています。
明光寺の山号は「天照山」で、この石宝殿古墳が天岩戸であるとしているから。

被葬者に関しては、飛鳥の中央権力者と密接な関係のあった地方の豪族と推測できますが、定かではありません。

石宝殿古墳
名称 石宝殿古墳/いしのほうでんこふん
所在地 大阪府寝屋川市打上元町38
関連HP 寝屋川市公式ホームページ
電車・バスで JR寝屋川公園駅から徒歩15分
ドライブで 第二京阪道路寝屋川北ICから約2km
問い合わせ 寝屋川市文化スポーツ室 TEL:072‐824‐1181
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

太秦高塚古墳

大阪府寝屋川市太秦高塚町にある墳丘長37m、高さ5mの円墳が、太秦高塚古墳(ずまさたかつかこふん)。秦・太秦の丘陵上に所在する太秦古墳群で、唯一現存する古墳です。出土した埴輪や土器、鉄鏃、鐙(あぶみ)などから、5世紀後半に築かれた古墳である

 

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