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百濟王神社

百濟王神社

大阪府枚方市(ひらかたし)にある古代の朝鮮王族・百済王氏(くだらのこにきしうじ)の祖霊を祀る古社が、百濟王神社(くだらおうじんじゃ)。百済王敬福(くだらのこにきしきょうふく)が創建した氏神で、天平時代に朝廷が百済王の祀廟を建立しています。

倭国と百済の古代交流を今に伝える古社

舒明天皇(じょめいてんのう=在位629年〜641年)の時代に、百済国王・義慈王によって兄・豊璋とともに日本に人質的に暮らした百済王善光(くだらのこにきしぜんこう)。
斉明天皇6年(660年)の百済滅亡後、天智天皇2年(663年)の白村江の戦い(はくすきのえのたたかい)で倭国・百済遺民連合軍が唐・新羅連合軍に敗北したため、定められた居館の難波に留まりました。
その曾孫(ひまご)となる百済王敬福は、天平15年(743年)に陸奥守に着任。
天平21年(749年)、陸奥国小田郡から黄金900両を献上し(百済系鉱山技師が黄金を発見したとも推測されています)、東大寺大仏の黄金不足を解消することに貢献し(陸奥国から平城京に金1万446両を輸送)、従五位上から従三位へ7階級特進しています。

天平勝宝2年(750年)頃、居館を難波から河内に移し、河内に氏寺として百済寺(くだらじ=現・国の特別史跡百済寺跡)、氏神として百濟王神社を創建。

神仏習合時代には、奈良・興福寺の支配を受け、現在の本殿は、興福寺が別当(神社を管理する寺)だった春日大社の本殿を文政5年(1822)の春日大社の造替に際して移築したもの。
現在の拝殿は平成14年に再建のコンクリート製。

国の特別史跡に指定の百済寺跡が隣接
百濟王神社
名称 百濟王神社/くだらおうじんじゃ
所在地 大阪府枚方市中宮西之町1-68
関連HP 百濟王神社公式ホームページ
電車・バスで 京阪電鉄宮之阪駅から徒歩10分
ドライブで 第二京阪道路枚方東ICから約6km
駐車場 参拝者専用駐車場(7台/無料)
問い合わせ 百濟王神社 TEL:072-840-2624
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

百済寺跡

大阪府枚方市にある古代寺院跡が百済寺跡(くだらじあと)。百済(くだら=古代の朝鮮半島にあった王国)が滅亡した時の最期の国王・義慈王(ぎじおう)から数えて4代目の百済王敬福(くだらのこにきしきょうふく・698年~766年)が8世紀の中頃に氏寺

 

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