別府の駅前通りに建つ交通至便な共同湯が駅前高等温泉。大正13年建築のレトロな白壁に緑の屋根がのる英国調ハーフチェンバー様式の建物が目印です。40度以上と少し熱めの「あつ湯」と38度と少しぬるめ「ぬる湯」の異なる2タイプがあり、地元の人には熱めの湯が人気だとか。
大正時代にできたレトロな共同湯
創業当時には薬師温泉と呼ばれた歴史ある共同湯。
昭和6年の『温泉の別府案内』には「浴舎は、瀟洒たる洋風二階建にして階下は男女湯に充て各々湯及び上等湯を設く。上等湯は有料にて湯瀧、蒸湯の外に泉浴あり。階上には食堂及び露台の設けあり。泉質は炭酸性単純泉にして無色透明なり。貧血、病後の衰弱に特効あり」と記されています。
予約をすれば2階にある個室休憩室や広間でゆっくりでき、宿泊(個室が7部屋)も可能です。
建物前には無料の手湯も用意。
湯船は湯温が40度の「ぬる湯」(ぬる湯には浴槽が2つ)と湯温43度の「あつ湯」の2つ。
ちなみにぬる湯の湯船は、市営・町営の温泉施設で初めての檜風呂なんだとか。
ただし、「ぬる湯」と「あつ湯」は入口も別個で、別料金。
以前は「高等湯」と呼ばれる中性の単純泉と「並湯」と呼ばれる弱アルカリ単純泉(pH7.7)があり、それが名の由来でもあったのですが、今では温度別に分けられています。
かつての「高等湯」が、現在の「ぬる湯」。
「並湯」が「あつ湯」になっています。
ともに源泉かけ流し(「あつ湯」は加水される場合があります)。
どちらの湯も肌がスベスベになると評判ですが、市民浴場のため、石けんやシャンプーは置いていないので持参を(タオルや石けんの自動販売機があります)。
「あつ湯はかなり熱めなので、熱いのが好きじゃないとすすめられない」とは常連の弁。
駅前高等温泉 | |
名称 | 駅前高等温泉/えきまえこうとうおんせん |
所在地 | 大分県別府市駅前町13-14 |
電車・バスで | JR別府駅から徒歩2分 |
ドライブで | 東九州自動車道別府ICから約6.5km |
駐車場 | 8台/無料 |
問い合わせ | 駅前高等温泉 TEL:0977-21-0541/FAX:0977-23-1484 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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