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杵築市山香温泉センター

杵築市山香温泉センター

大分県杵築市山香町、国道10号沿いにある「杵築市民の健康の増進と福祉の向上を図るための施設」が、杵築市山香温泉センター。市営の温泉施設ですが、地下700mから湧出するナトリウム-塩化物強塩泉(源泉温度33.7度、pH6.7)は、大分県随一という高濃度の食塩泉です。

大分県随一という高濃度の食塩泉塩化物強塩泉)に入浴

掲示された温泉分析表によれば、1kg中の成分が、陽イオンのナトリウムイオン9890.0mg、陰イオンの塩化物イオンが14400.0mgという数値のまさにナトリウム-塩化物泉。
ナトリウムイオン5500mg以上、塩化物イオン8500mgkg以上であれば、有馬温泉の金泉に代表されるナトリウム-塩化物強塩泉です(有馬温泉「金泉」=ナトリウムイオン10000mg、塩化物イオン22000mg)。

杵築市山香温泉センターの塩分濃度は、海水よりも少し薄い程度、家庭の浴槽にバケツ1杯程度の食塩を放り込んだほどの濃さになります。
温水に溶けている物質の濃度が高いほど熱が伝わりやすいので、高濃度の食塩泉に浸かれば温かな体温上昇が長く続き、長い時間ポカポカが続くことになるのです。
「熱の湯」と通称されるのはそのため。

塩化物泉の泉質別適応症は、切り傷、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症などで、とくに冬場の入浴には最適です。

杵築市山香温泉センターに風呂は、脱衣所と内湯だけのシンプルな造り。
湯船は、手前の加温された「あつ湯」と、奥の方の加温された温泉と源泉を混ぜた「ぬる湯」(小さい方の浴槽)のふたつ。
建物のすぐ外に源泉があり、これを利用しています。

もともと脇を流れる立石川と小谷川の合流地点では、塩分を含んだ鉱泉が湧き出ており、鉱泉の塩を清めに使ったので神塩鉱泉という名も有しています。
自然湧出する鉱泉を沸かした共同湯もありましたが、平成4年に杵築市が民間の源泉を買い取ってボーリングを行ない、温泉が湧出したため、山香温泉センターを建設したのが市営温泉としての始まりです。
地元の人はもちろん、近年では訪れる温泉ツウの姿も多数あり、今では知る人ぞ知る名湯に。

杵築市山香温泉センター
名称 杵築市山香温泉センター /きつきしやまがおんせんせんたー
所在地 大分県杵築市山香町野原2028
関連HP 杵築市公式ホームページ
電車・バスで JR中山香駅から徒歩15分
ドライブで 大分空港道路杵築ICから約13km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 杵築市山香温泉センター TEL:0977-75-0351
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

「日本一のおんせん県」で濃度ナンバーワンの塩化物泉、杵築市山香温泉センター

国東半島の根元、杵築城のある海岸線から国道10号を宇佐方面に走ったところにある、杵築市山香温泉センター。大分空港からも、別府駅からもクルマで約40分という好立地。外観は古民家風で素朴な佇まいですが、「日本一のおんせん県」をPRする大分県でも

 

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