毎年1月1日、愛知県知多市の尾張八幡神社の境内で『尾張万歳元旦奉納公演』が行なわれます。正月に家々の門口で演じたおめでたい「門付万歳」(かどづけまんざい)、鼓・胡弓・三味線による演奏のある賑やかな「三曲万歳」、お座敷で披露した「御殿万歳」が奉納され、新春を祝い、家内安全を願い、福を招きます。
漫才のルーツでもある尾張万歳を観賞
尾張万歳(おわりまんざい/尾張萬歳)は、知多万歳と呼ばれるように愛知県知多市に伝わる伝統芸能。
農閑期の出稼ぎ仕事として始まり、三河、越前万歳とともに、正月の祝福芸として、伝承されています。
平成8年12月に国の重要無形民俗文化財の指定を受けています。
尾張万歳の発祥は定かでありませんが、長母寺(名古屋市東区)を開いた鎌倉時代後期の僧で、話芸の祖ともいわれる無住一円が、正応年間(1288年〜1293年)、村人に法華経をわかりやすく説き、節を付けて教えたのがその起こり(法華経万歳)ともいわれています。
「三曲万歳」のうち、なぞかけ問答やお笑いで進める「音曲万歳」はが、明治時代に愛知郡笈瀬村(現・名古屋市中川区笈瀬町)の初代・嵐伊六により伊六万歳(「うかれ節」「あほだら経」など独自の芸風を創出し、中腰で演じることから中腰万歳とも)を創始(伊六万歳は愛知県津島市に伝承されています)。
明治〜大正時代には伊六の弟子たちにより万歳の芸能化が進み、祝福性よりもエンタテイメント性が重視されるようなり、これが現在の漫才のルーツとなったのです。
尾張万歳元旦奉納公演|知多市 | |
開催日時 | 毎年1月1日 |
所在地 | 愛知県知多市八幡荒古後86 |
場所 | 尾張八幡神社 |
関連HP | 知多市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 名鉄寺本駅から徒歩5分 |
ドライブで | 知多半島道路大府東海ICから約6km |
駐車場 | 30台/無料 |
問い合わせ | 知多市観光協会 TEL:0562-51-5637 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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