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JR九州高速船の日韓航路「クイーンビートル」廃止、運航再開!?

日韓航路「クイーンビートル」

JR九州旅客鉄道が2022年11月4日(金)から福岡~釜山航路に就航した高速旅客船「クイーンビートル(QUEEN BEETLE)。博多港と釜山港を3時間40分で結んでいましたが、亀裂による浸水を把握しながら、3か月以上運航を続けたことが発覚して2025年1月31日まで運休を発表しています。

浸水が発生していることを隠して3ヶ月以上運航

日韓航路に就航の高速船「クイーンビートル」

JR九州高速船は2024年2月、亀裂で浸水が発生していることを把握していましたが、法令で義務づけられた検査や修理を行なわず、国交省にも報告なし。
しかも浸水を感知する警報センサーの位置をずらして作動しないように改変、浸水に関するデータも改ざん、浸水すらなかったように見せかけていました。

高速旅客船「クイーンビートル」(QUEEN BEETLE)は、浸水部分をポンプで排水して運航を続けていましたが、浸水の悪化でポンプによる排水だけでは対応できなくなり、5月30日に初めて浸水が確認されたように装って国土交通省と親会社のJR九州に報告。
この偽装が8月6日に行なわれた国の抜き打ちの監査で発覚。

運航管理者は「浸水量が少ないことなどから経過観察とし、関係機関へ報告不要」と考え、安全統括管理者も「安全運航に支障はない」と判断したということですが、ともに船舶運航の経験が乏しかったといわれますが、国土交通省は9月、全国初となる安全統括管理者と運航管理者の解任命令を発出。

11月、隠蔽を決めたJR九州高速船の社長(当時)と両管理者の3人を懲戒解雇、JR九州は信頼回復に務め、再度の就航を目指すとしていましたが、1991年に開設した日韓航路から撤退する方針とも報道されています。

浸水の原因となった不具合の解消が困難なこと、信頼の回復が難しいこと、格安航空会社(LCC)の利用で高速船の必要性が薄くなっていることもあり、JR九州は、日韓航路から撤退する方針を固めたとされていましたが、JR九州はこれを否定。
安全対策強化や徹底した修繕などを進めて運航再開を目指すとしています。
アルミ合金製のクイーンビートルの溶接に「技術的な難しさがある」ということで、運航再開までにはまだまだ越えるべく山がありそうです。

博多〜釜山の日韓航路には、このほか、カメリアラインのフェリー「ニューかめりあ」も就航。
往路は昼行便(所要6時間)、帰路は夜行便となっています。
特等でも2万円という料金設定で、人気の航路となっています。

JR九州高速船の日韓航路「クイーンビートル」廃止に
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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