総務省統計局の家計調査(二人以上の世帯)、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市の米の消費額ランキング、2022年(令和4年)~2024年(令和6年)平均によれば、TOPは意外にも静岡市、2位福井市、3位浜松市、4位新潟市と茶処と米処の上位争いという様相に。ご飯とお茶は切っても切れない関係に!?
静岡県民は「パンよりご飯」の傾向に
終戦直後の昭和21年から実施される家計調査ですが、米の消費額が意外に多いのが静岡市と浜松市。
順位は浜松市が全国TOPのこともありますが、実は「調理食品」(餃子、しゅうまい、サラダ、鰻の蒲焼きなど)への支出金額も浜松市と静岡市が1位と2位、マグロの消費量も静岡市は1位です。
ちなみに緑茶は静岡市が1位、浜松市は3位なので、ご飯にあう食べ物、飲み物の産地ということも米消費額の多い大きな理由なのかもしれません。
静岡市、浜松市のパン、紅茶の消費量はいずれも全国平均並みなので、「パンよりご飯」であることもよくわかります。
静岡県は食の東西文化の分かれ目ともなっていて、静岡市は東日本、浜松市は東海や西日本に近い嗜好を示す傾向にありますが、活動的で実利的な消費を好む傾向にあり、豊富な食材の生産地であることを背景に、味付けの東西にかかわらず和食文化が充実しているといえるでしょう。
農林水産省によれば「スーパーなど小売店での精米・玄米の支出金額であり、中食や外食も含めた米の消費金額の結果ではない」とのことですが、いずれにしろ、ご飯と、ご飯が進む食材が多いのが静岡県、そして福井県、新潟県といえるでしょう。
つまりは食にこだわるなら、狙い目の旅先ということに。
主要都市「米の消費額」ランキング TOP30
順位 | 都市名 | 消費額 |
1位 | 静岡市 | 2万7812円 |
2位 | 福井市 | 2万7653円 |
3位 | 浜松市 | 2万7437円 |
4位 | 新潟市 | 2万7341円 |
5位 | 相模原市 | 2万6772円 |
6位 | 那覇市 | 2万6484円 |
7位 | 堺市 | 2万6242円 |
8位 | 山形市 | 2万6238円 |
9位 | 札幌市 | 2万6176円 |
10位 | 福島市 | 2万6070円 |
11位 | 長崎市 | 2万5550円 |
12位 | 富山市 | 2万5505円 |
13位 | 前橋市 | 2万5268円 |
14位 | 宮崎市 | 2万4318円 |
15位 | 鹿児島市 | 2万4090円 |
16位 | 和歌山市 | 2万3883円 |
17位 | さいたま市 | 2万3813円 |
18位 | 盛岡市 | 2万3670円 |
19位 | 長野市 | 2万3545円 |
20位 | 岐阜市 | 2万3515円 |
21位 | 甲府市 | 2万3489円 |
22位 | 北九州市 | 2万3223円 |
23位 | 名古屋市 | 2万3172円 |
24位 | 大阪市 | 2万3094円 |
25位 | 京都市 | 2万3011円 |
26位 | 熊本市 | 2万2938円 |
27位 | 金沢市 | 2万2879円 |
全国平均 | 2万2473円 | |
28位 | 横浜市 | 2万2182円 |
29位 | 青森市 | 2万2001円 |
30位 | 神戸市 | 2万1908円 |
茶処と米処が上位に! 主要都市「米の消費額」ランキング TOP30 | |
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