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源長寺

源長寺

元和4年(1618年)、関東郡代・伊奈忠次が領地の赤山あった古寺を再興して伊奈家の菩提寺としたのが源長寺。関東の天領を差配する拠点とした赤山陣屋を築くのは寛永6年(1629年)、その子・伊奈忠治の時代なので、赤山陣屋よりも菩提寺の方を先に定めたということになります。境内に入ると釈迦の涅槃像が出迎えてくれます。

赤山陣屋(赤山城)の近くにある関東郡代・伊奈氏の菩提寺

関東郡代・伊奈氏代々の墓
家康に仕えた伊奈氏の活躍を刻んだ伊奈家頌徳碑

寺の建坪も108坪という大きな寺で、木曽呂の阿弥陀堂など近隣に数ヶ寺の末寺を有していました。
寛政4年(1792年)、伊奈忠尊(いなただたか)が関東郡代を罷免されると、源長寺は最大の檀家を失い、さらには第二次世界大戦後の農地開放で、周辺の農地も失って衰退しました。
昭和63年にようやく現在の本堂が建立して復興。

境内には寛文13年(1673年)に伊奈忠常(いなただつね)が建立した伊奈氏の事績を刻んだ伊奈家頌徳碑(いなけしょうとくひ)、伊奈家代々の墓など、関東郡代・伊奈氏にまつわる旧跡が残されています。
伊奈家頌徳碑には家康が江戸に進む際に伊奈忠次が先導したこと、大坂の陣での活躍、その子孫が関東平野を開拓し、多摩川の水を江戸城に導いたことなどが記されています。

本尊の阿弥陀如来坐像は、秩父から招来された火難除けの仏との伝承があります。

釈迦涅槃像
源長寺
名称 源長寺/げんちょうじ
Genchoji Temple
所在地 埼玉県川口市赤山1285
電車・バスで 埼玉高速鉄道新井宿駅から徒歩6分
ドライブで 首都高速川口線新井宿出口から約1km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 源長寺 TEL:048-284-1631
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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