室町時代の応永年間(1394年〜1427年)創建という、埼玉県川口市青木、川口オートレース場の近くに鎮座する古社が、鎮守氷川神社。江戸時代に富士講の隆盛を背景に、境内には富士山信仰の木之花咲耶姫(このはなさくやひめのみこと)を祀る富士塚が現存しています。
室町時代創建、芝郷青木村の惣鎮守社
見沼を神沼と仰ぐ氷川神社(大宮氷川神社)は坂東武者の信仰の対象となり、鎌倉時代以降に荒川の流域を中心に関東に1000社と広がっていきますが、そのうちの一社が鎮守氷川神社。
江戸時代には本山修験宗般若院が別当寺を務め、芝郷青木村の惣鎮守となっていました。
祭神は素盞鳴命(すさのおのみこと)、櫛稲田姫命(くしなだひめのみこと)。厄祓い、厄除けさらには縁結び、夫婦和合、子育てにご利益が大。
御神木の夫婦椋、樹齢400年以上を誇る欅(ケヤキ)が茂り、富士塚とともにパワースポットになっています。
明治時代に、間野の水戸社、谷中の稲荷社、堤外の諏訪社など周辺の神社を合祀し、多くの境内社が築かれています。
現存する社殿は昭和61年の再建。
富士塚も平成27年の修築で、年中登拝することが可能です。
富士講第8世の行者・小谷三志(こたにさんし)が鳩ヶ谷宿の生まれであるように、川口市内には江戸時代の富士山信仰の隆盛を背景に「木曽呂の富士塚」(埼玉県内最古の富士塚で国の重要文化財)などの富士塚が残され、あるいは再建されています。
例大祭は毎年10月20日に斎行。
ちなみに御朱印は、季節によって祭神・素盞鳴命の印影の色が変わり、全4色集めると金色の印影を押してもらえるシステム。
ミュージシャンのツアー成功祈願の神社としても有名です。
横尾忠則作『自立の炎』、はせがわいさお作『鎮守鎮守氷川神社の原風景の輝き』が奉納されています。
鎮守氷川神社(富士塚) | |
名称 | 鎮守氷川神社(富士塚)/ちんじゅひかわじんじゃ(ふじづか) |
所在地 | 埼玉県川口市青木5-18-48 |
関連HP | 鎮守氷川神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR西川口駅から徒歩20分。または、埼玉高速鉄道南鳩ヶ谷駅から徒歩20分 |
ドライブで | 首都高速川口線新郷ランプから約4.3km |
駐車場 | 参拝者専用駐車場(4台/無料) |
問い合わせ | 鎮守氷川神社 TEL:048-252-5483/FAX:048-252-7799 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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