埼玉県熊谷市の荒川右岸にある中世の館跡に建てられた江戸時代中期の民家が、平山家住宅。関東地方でも有数の農家住宅として、国の重要文化財に指定。平山家は、旧樋口村で名主を務めた旧家で、屋敷の周囲には、中世の居館風に堀や土塁が巡らされています。
埼玉県を代表する江戸時代築の農家
桁行9間(東西に幅17.4m)、梁行6間(南北に幅11.9m)の入母屋造りで、茅葺きの平屋建て。
大屋根は低く、巨大で、南面は大屋根の下方に庇を重ね、重い茅葺屋根を強固に支えています。
吹き抜けの土間は40畳という広さで、竈(かまど)が築かれています。
右手側には厩(うまや)が設けられており、馬が農業にとって大切だった時代を反映。
建物内には5つの部屋がありますが、梁(はり)などを含め昭和50年代に実施された保存修理工事によって、往時の姿に復元されています。
平山家の先祖は深谷上杉氏の家臣で、天正18年(1590年)、深谷城落城後に現在の地、十数ヶ村に用水を通す樋の口のあった樋口(ひのくち=現・樋春)に土着し、江戸時代には世襲名主を務めたという旧家です。
現存する建物は、建築様式などから18世紀初頭の築だと推測されています。
平山家住宅 | |
名称 | 平山家住宅/ひらやまけじゅうたく |
所在地 | 埼玉県熊谷市樋春1067 |
関連HP | 熊谷市公式ホームページ |
電車・バスで | JR熊谷駅からタクシーで15分 |
ドライブで | 関東自動車道花園ICから約11km |
問い合わせ | 江南文化財センター TEL:048-536-5062 |
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