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箭弓稲荷神社

箭弓稲荷神社

埼玉県東松山市、東松山駅東口近くにある和銅5年(712年)の創建と伝えられる古社が、箭弓稲荷神社(やきゅういなりじんじゃ)。祭神は保食神(うけもちのかみ)で、五穀豊穣、商売繁昌、家内安全にご利益があるとか。現存する本殿は、正徳5年(1715年)築で、埼玉県の文化財に指定されています。

権現造りの美しい社殿が現存

社伝によれば、長元3年(1030年)、房総平氏の祖・平忠常(たいらのただつね)が安房国の国衙を襲撃するなどの乱(平忠常の乱)を起こした際、朝廷から追討使として派遣された源頼信は、野久ヶ原に陣を張ります。
野久稲荷神社に戦勝祈願をし、出陣したところ、めでたく戦勝。
野久稲荷神社の社殿を建立し、箭弓稲荷と改めたのだと伝えられています。

福聚寺は、神仏習合時代の別当(神社を管理する寺)だった寺。
社殿が権現造り(こんげんづくり=寺院建築の様式を採り入れたもので、本殿と拝殿を「石の間」・「相の間」と呼ばれる幣殿で連結)なのは、神仏習合時代の名残りです。

祈願は参集殿で受け付け。

4月中旬~5月上旬は、境内の牡丹園のボタンが咲き、『ぼたん祭』が行なわれています。
牡丹園は、大正12年10月1日の東上線坂戸町駅〜武州松山駅(現・東松山駅)間開通を記念して、東武鉄道初代社長・根津嘉一郎(ねづかいちろう)がボタン、延命の藤(ながらへふじ)、松を奉納したことに始まるもの。
現在では東松山市の「市の花」になるほど、市民に親しまれています。

6月30日に夏越大祓式では茅の輪くぐりも斎行。

市川團十郎が寄進した宇迦之御魂社で、芸道向上祈願を

境内社の宇迦之御魂社(うがのみたましゃ/團十郎稲荷・穴宮)は、江戸時代後期の歌舞伎役者、7代目・市川團十郎(いちかわだんじゅうろう=成田屋)が芸道精進を祈願して社に籠もって祈願したところ、江戸で人気を博し、文政4年(1821)年に寄進した祠で、芸道・技術の向上を願う人の参拝が多数。

天保3年(1832年)、市川團十郎は、息子・6代目市川海老蔵に8代目・團十郎を継がせ、自身は5代目・市川海老蔵を襲名。
その際に成田屋相伝の荒事18種を撰して『歌舞妓狂言組十八番』と題した摺物(すりもの=販売されない版画)にし、これをご贔屓(ひいき)に配布。
『歌舞妓狂言組十八番』、略して歌舞伎十八番で、箭弓稲荷神社の授与品の「十八番守」は、まさに技芸上達のお守りです。

5月、10月には『團十郎稲荷祭』を斎行。

箭弓稲荷神社
名称 箭弓稲荷神社/やきゅういなりじんじゃ
所在地 埼玉県東松山市箭弓町2-5-14
関連HP 箭弓稲荷神社公式ホームページ
電車・バスで 東武鉄道東松山駅から徒歩5分
ドライブで 関越自動車道東松山ICから約2km
駐車場 50台/無料
問い合わせ TEL:0493-22-2104 FAX:0493-22-3706
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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