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桜島で火山ガスの放出量が過去最多、山体膨張も継続中!

現在、国内の火山ではもっとも活発な火山活動を続け、噴火警戒レベル3(入山規制)の桜島。鹿児島地方気象台が5月20日(火)に行なった現地調査では、火山ガスの放出量が1日あたり1万1200tと2007年5月の観測開始以来、初となる1万t超え。しかも山体膨張も継続中で、次なる展開が危惧される状況です。

「山体膨張の規模はこの40年で最大級」とか

5月22日(木)12:38に桜島の南岳山頂火口で観測された爆発では、やや多量の噴煙が火口から2600mの高さまで上がり、火山灰は指宿方向に流れました。

桜島で活動中の火口は、昭和火口と南岳山頂火口ですが、今回の噴火・爆発は南岳山頂火口から。
令和5年の年間爆発回数は、89回(昭和火口4回、南岳山頂火口85回)、令和6年の46回は、すべてが南岳山頂火口でしたが、令和7年は5月15日〜5月22日の8日間だけで爆発回数は73回、すでに例年の年間爆発回数を上回っています。

しかも注意すべきは「山体が膨張した状態で経過」(鹿児島地方気象台)している点。
つまり、マグマ溜まりにマグマが供給され続けているということで、「山体膨張の規模はこの40年で最大級」と専門家は警戒を呼びかけています。
どこかの段階でそれなりに大きい噴火が起きる可能性も。
桜島が陸続きになった大正大噴火に比べれば、遠く及ばないマグマ量とのことですが、警戒は必要です。

噴火警戒レベルは、3の入山規制のままですが、鹿児島地方気象台は火口からおおむね2kmの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。

桜島で火山ガスの放出量が過去最多、山体膨張も継続中!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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