毎年1月第3日曜9:00~11:00頃、秋田県由利本荘市の本荘新山神社で『裸まいり』が行なわれます。水垢離(みずごり)で穢(けがれ)を払った8町内1事業所の若衆たち300余名が、白鉢巻、白腰巻に注連(しめ)を巻き、白足袋(しろたび)にわらじ履きで隊列を組み、東山山頂にある新山神社を目指し参道を駆け上がります。
ジョヤサーの掛け声は、「徐夜叉」の意
日本海からの寒風の中、法螺貝(ほらがい)を鳴らして「ジョヤサー、ジョヤサー」の掛け声とともに2kmほどの参道を標高148mの新山神社(しんざんじんじゃ)へと駆け上がります。
ジョヤサーの掛け声は、もともとはジョヤシャ(徐夜叉)だったとかで、悪霊を祓い、清い姿で神仏に傅く(かしずく)のが本願。
新山神社境内では、社殿を3周し、「目出度なよー 目出度なよー この供物はよー ここのなよー 社によー オヤ 納めおくのよー 」と歌いながら観客たちに担いできた餅やミカンを撒きます。
ユニークな『裸まいり』は、天保年間(1830年~1844年)に始まったともいわれ、神仏分離以前の江戸時代まで新山神社(明治以前は新山大権現)が神仏習合の修験の地であったことから修験道の荒行が姿を変えて伝承されたものと推測できます。
また山頂からのは西は日本海、南は霊峰・鳥海山眺望。
鳥海山信仰とも関係があったと推測できます(空海が湯殿山、鳥海山を経て、男鹿島に渡る際に創建したという伝承があります)。
本荘新山神社『裸まいり』|由利本荘市 | |
開催日時 | 毎年1月第3日曜9:00~11:00頃 |
所在地 | 秋田県由利本荘市石脇東山4 |
場所 | 本荘新山神社 |
関連HP | 由利本荘市観光協会公式サイト |
電車・バスで | JR羽後本荘駅からタクシーで10分 |
ドライブで | 日本海東北自動車道本荘ICから約6km |
駐車場 | 石脇体育館駐車場・郷土資料館駐車場など臨時駐車場(50台)を利用 |
問い合わせ | 由利本荘市観光協会本荘支部 TEL:0184-24-6349 |
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