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「日本一短い船旅」をPRする公営渡船が広島県に!

尾道渡船(兼吉渡し)

広島県尾道市には市街地側と対岸の向島(むかいしま)を結び、尾道水道を渡る渡船が、駅前渡船(向島運航)、福本渡船(1円ぽっぽ)、尾道渡船(兼吉渡し)の3航路ありますが、地元で「公営渡船」と呼ばれる尾道渡船(兼吉渡し)は、「日本一短い船旅」というキャッチフレーズで注目されています。

車は5m未満130円というエコノミーなフェリー

始発は6:00、最終は向島発尾道行き22:25、尾道発向島行きが22:30で、始発から最終までほぼ10分間隔(通勤通学ラッシュ時は5分間隔)でピストン運航されています。
海(尾道水道)を渡り、所要4分で対岸に着くので「日本一短い船旅」ということに。

片道運賃は大人100円、小人50円で、これまた安く、自転車とバイクは積載ができますが、手荷物運賃として自転車10円、バイク10円が必要です。

実は小さいながらも自動車航送船(フェリー)で車は4m未満120円、5m未満130円。
これには運転手1名の運賃も含まれるので、車の航送費だけを考えると30円ということに!

「サイクリング自転車に乗ったまま乗船できます」(110円です)とのことで、実はしまなみ海道のサイクリングでも本州本土側から向島へは、尾道大橋を使わず(交通量が多く、歩道部分が細いため自転車での走行が危険)、この渡船利用が呼びかけられています。

「時刻表もありません。船が着いたら乗り込んでください」(尾道市)ということですが、当然、下船優先なので、少し離れて待つのが基本。
乗船券を買う必要もなく、運賃は船内で徴収するシステムです。
電子マネーなどは利用できないので乗船前に小銭の用意を。

平成15年に就航の「にゅうしまなみ」 は、日本初のバリアフリー法適合フェリーです。

尾道渡船(兼吉渡し)で渡った向島側には大林宣彦監督の映画『あした』(平成7年9月23日公開、主演・高橋かおり/新尾道三部作)の舞台となった渡船「呼子丸」の待合所のセットがバス待合所として再生されています。

料金的には民営の福本渡船の方が安く設定され、3分で対岸のフェリーのりばに着くので、実質的にはこちらのほうが「日本一短い船旅」。
しかも片道運賃は大人60円、小人30円で、通勤通学客も福本渡船利用者が多いのです。
自転車10円、バイク20円は尾道渡船(兼吉渡し)と同じ。
車の航送も4m未満90円、5m未満100円とたぶん「日本一安いフェリー」となっています。
しかも大林宣彦監督の映画『ふたり』、『さびしんぼう』のロケ地となったことから、観光客の利用も多く、混雑するのが玉にキズで、日曜は運休。

民間の経営を圧迫しないということで少し運賃を高めに設定する尾道渡船(兼吉渡し)は比較的に空いていて、日曜も運航されるので「のんびり旅」の観光利用にはおすすめです。

「日本一短い船旅」をPRする公営渡船が広島県に!
所在地 広島県尾道市
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

尾道渡船

現存する尾道名物の港内渡船は尾道渡船、尾道駅前渡船(向島運航)、福本渡船の3航路。尾道水道の約300mの区間(尾道・土堂桟橋〜向島・兼吉桟橋)を3分で渡るのが尾道渡船のフェリーで、尾道最古の渡船です。兼吉渡し(かねよしわたし)、「本渡し」と

尾道駅前渡船(向島運航)

昭和21年1月、瀬戸内海汽船主導で開設された渡船で、尾道(駅前桟橋)~向島(富浜桟橋)を結んで、ちょっぴり龍宮城のような「むかいしま」が就航しています。フェリーではなく旅客船で、原付自転車と自転車、歩行者のみで、自動車の積載はできません。「

福本渡船

尾道市と向島を隔てる尾道水道を往復する渡船(車が積載できるフェリー)のひとつで地元では「一円ぽっぽ」と親しまれてきたのが福本渡船。大林宣彦監督の映画『さびしんぼう』(昭和60年、『尾道三部作』完結編)で主人公・井上ヒロキ(尾美としのり)が橘

 

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