佐賀県佐賀市にある佐賀を代表する銘菓、「丸芳露」(まるぼうろ)を売る老舗が丸芳露本舗北島。寛文年間(1661年~1672年)に、長崎在住のオランダ人から、佐賀藩御用菓子司・横尾市郎右衛門が小麦粉に琉球糖を練り合わせ、天火で焼く製法を習ったことがマルボーロのルーツです。
佐賀を代表する銘菓といえば「丸芳露」
佐賀市は長崎・出島と「シュガーロード」と呼ばれる長崎街道で結ばれており(出島から当時貴重な砂糖を調達できました)、多様な菓子が生まれました。
丸芳露本舗北島は元禄9年(1696年)創業という老舗で当初は数珠屋を営んでいましたが、幕末に南蛮菓子の製法を伝える横尾家にマルボーロの製法を習い、明治初年に日本人向けに改良、口の中でとろけるような食感を生みだした「丸芳露」を発売したのです。
小麦粉(主に地粉)、砂糖、卵のみを使ったシンプルな菓子で、「原料の調合、生地づくり、そして型抜きまで、ひとつひとつ手仕事でおいしさを作り出しています」とのこと。
日持ちは2週間ほどで、白山本店のほか、支店も数多く、JR佐賀駅、さらにはオンラインショップでも販売されています。
「オーブントースターで1分ほど軽く焼くと周囲はカリカリ、中はほんわかの焼きたてが、いつでも楽しめます」ということなので、お試しを。
ちなみに、bolo(ボーロ)とはポルトガル語で焼き菓子(ケーキ)のこと。
例えばBolo de bananaでバナナケーキとなります。
スペインからポルトガルに伝わった「カステーラ」はCastilla-bolo。
ブラジルなどと同様に日本にもboloは宣教師がもたらした南蛮文化のひとつ。
boloも16世紀には日本に伝わっていたと推測できるのです。
もう一軒の老舗、鶴屋菓子舗は「丸房露」と表記しています。
丸芳露本舗 北島 | |
名称 | 丸芳露本舗 北島/まるぼうろほんぽ きたじま |
所在地 | 佐賀県佐賀市白山2-2-5 |
関連HP | 丸芳露本舗 北島公式ホームページ |
電車・バスで | JR佐賀駅から徒歩18分 |
ドライブで | 長崎自動車道佐賀大和ICから約8.2km |
問い合わせ | 丸芳露本舗 北島 TEL:0952-26-4161 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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