発掘調査、佐賀城御本丸差図、文献資料・古写真などを基にして正確な位置に木造で復元した佐賀城の本丸御殿の一部が佐賀県立の佐賀城本丸歴史館。木造復元建物としては日本最大級の2500平方メートルを誇っています。御座の間だけは、往時の藩主鍋島直正の居室で、「鯱の門」とともに、現存する天保期の貴重な建物となっています。
復元した天保期の佐賀城本丸御殿
1611(慶長16)年に完成し、鍋島勝茂が入城したことに始まる近世佐賀城の歴史。
1726(享保11)年の火災で天守焼失後は二の丸が藩政の中心となりましたが、1835(天保6)年の火災で二の丸を焼失。
10代藩主・鍋島直正は、1837(天保8)年に本丸御殿を再建しますがわずか三十数年で明治2年の版籍奉還を迎えています。
佐賀城本丸御殿の一部の復元とはいえ、復元にあたっては基礎杭などが地下の遺構を破損しないように厚さ30cmの耐圧盤と厚さ10cmの砂のクッション(サンドクッション)を敷くなど特殊な工法が用いられています。
常設展示は、「佐賀城の変遷と本丸」〜よみがえる佐賀城〜、「幕末・維新期の佐賀」〜輝きの時代〜、「明治維新と佐賀の群像」〜開拓者の道〜。
『佐賀城御本丸差図』、『長崎港警備図』、『蒸気車雛型』、『直大公種痘之図』などの実物資料とレプリカ、さらに「佐賀城模型」「小屋組模型」「反射炉断面模型」などの模型で、佐賀城と佐賀藩の歴史がじっくりと学べる仕組みです。
佐賀城本丸歴史館 | |
名称 | 佐賀城本丸歴史館/さがじょうほんまるれきしかん |
所在地 | 佐賀県佐賀市城内2-18-1 |
関連HP | 佐賀城本丸歴史館公式ホームページ |
電車・バスで | JR佐賀駅から市営バス県庁・佐賀空港方面行きで10分、博物館前下車、徒歩5分 |
ドライブで | 長崎自動車道佐賀大和ICから約9.5km |
駐車場 | 佐賀城公園P1駐車場(42台/無料)、その他、P2〜P4駐車場あり |
問い合わせ | 佐賀城本丸歴史館 TEL:0952-41-7550/FAX:0952-28-0220 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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