静岡県静岡市葵区、静岡市のときわ通り沿いにある宝暦3年(1753年)創業、わさび漬の元祖といわれる店が田尻屋総本家。わさび漬の起源は、9代将軍・徳川家重の時代、初代田尻屋利助が考案したのがわさび漬のルーツで、田尻屋のレトロなパッケージにも「元祖わさび漬」の文字が。
昔ながらの手法で手作りされる元祖の味
徳川家康が門外不出とした安倍川上流・有東木(うとうぎ)で育ったツンと辛みがあるわさびを、あえて粕漬けにし、日もちをよくするという田尻屋利助の工夫も、街道みやげとしてヒットした理由のひとつ。
静岡市街から安倍川に沿って30km北上、さらに支流の有東木沢に沿って3km遡った有東木では、江戸時代初期に「ワサビ山」に自生していたわさびを移植し、栽培を開始。
これがわさび栽培の発祥とされています。
田尻屋総本家では、今でも希少な「わさび栽培発祥の地」有東木産わさびを、丁寧に包丁で切り、大きな樽に漬け込んでいます。すべて手作りのため確実に手に入れたい場合には予約を。
平成30年3月には、「静岡水わさびの伝統栽培」(山間地の沢に階段状のわさび田を作り、豊富な湧水を利用し、肥料を極力使わずに湧水に含まれる養分でわさびを栽培する伝統的な農業)が世界農業遺産に認定され、有東木地区が水わさび伝統栽培発祥の地であることから、さらに注目を浴びています(世界農業遺産認定地域は静岡市、下田市、伊豆市、賀茂郡東伊豆町、賀茂郡河津町、賀茂郡松崎町、賀茂郡西伊豆町の3市4町)。
田尻屋総本家 | |
名称 | 田尻屋総本家/たじりやそうほんけ |
所在地 | 静岡県静岡市葵区新通1-3-2 |
関連HP | するが企画観光局公式ホームページ |
電車・バスで | JR静岡駅から徒歩15分 |
ドライブで | 東名高速道路静岡ICから約3km |
駐車場 | 1台/無料 |
問い合わせ | 田尻屋総本家 TEL:054-253-0740 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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