静岡県浜松市西区舞阪町にある旧東海道の松並木が、舞阪宿松並木(まいさかじゅくまつなみき)。戦国時代には今川氏の手ですでに伝馬が行なわれていたという舞阪。江戸時代に整備された宿場、舞阪宿の東側(江戸寄り)には700mにわたり大小340本の松が植栽され、往時を偲ぶことができます。
東海道の面影を今に伝える松並木
舞阪宿は、江戸時代には、今切渡し(いまぎれのわたし)渡船場を有し、浜名湖を渡る東海道の宿場となりましたが、遠州を支配した徳川家康は故国・三河に近い新居宿を重用したとのこと。
舞阪宿の渡船場は、大名用の北雁木、武家用の中雁木、渡荷場の南雁木に分かれ、現在は北雁木の石垣、石畳のみ現存。
舞阪宿松並木は、慶長9年(1604年)、徳川家康の命により、黒松を植えたのが始まり。
正徳2年(1712年)には、舞阪宿の東端・見付石垣から馬郡まで、8町40間(920m)の両側の堤に1420本が植栽されていたという記録が残りますが、今はその数も340本ほどに。
舞阪宿松並木は、昭和13年の国道付け替えの際、堤を崩し両側に歩道をつけて現在の姿に。
残念ながら、寿命や台風などで倒れ、往時の松は残されていませんが、美しい松並木から、街道時代の雰囲気を味わうことができます。
舞阪宿には旧東海道では唯一の脇本陣の遺構「茗荷屋」も現存するのであわせて見学を。
舞阪宿松並木 | |
名称 | 舞阪宿松並木/まいさかじゅくまつなみき |
所在地 | 静岡県浜松市西区舞阪町舞阪 |
関連HP | 浜松市公式ホームページ |
電車・バスで | JR舞阪駅から徒歩4分 |
ドライブで | 東名高速道路浜松西ICから約12km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 浜松市観光インフォメーションセンター TEL:053-452-1634 |
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