静岡県島田市菊川、東海道の日坂宿(にっさかしゅく)と金谷宿の途中、牧之原台地を越える石畳の道が旧東海道菊川坂石畳。戦国時代の山城、諏訪原城跡から間の宿・菊川宿(きくがわしゅく)の間にある石畳で、全長161mの石畳は江戸時代後期のもの(静岡県の文化財)。611mが復元された石畳です。
161mは江戸時代後期の石畳、611mは復元石畳
平成13年に『石畳菊川坂助郷伝説』と銘打ち、地元の人などの手によって山石が敷かれ、611mの石畳が復元。
金谷側に下る金谷坂にも平成3年に地元住民による『平成の道普請(みちふしん)』で430mの石畳が見事に復元し(江戸時代の坂道は30mが現存)、あわせて金谷峠を越える1km以上の石畳が整備されています。
復元した石畳を実際に歩くと意外に歩きづらいのですが、実は山石を使った石畳には大軍の進軍を遅らせるという幕府の深謀があったと想像されます。
坂の途中からは間の宿だった菊川宿の家並みが一望に。
街道脇に茶畑がありますが、この茶畑は明治以降に、駿府城の徳川慶喜を守備した旧幕臣や、大井川に渡船ができたことで失業した川越人足の殖産興業で、入植し、切り開いた茶畑がルーツで、そのために大井川には蓬莱橋(ほうらいばし)が架橋されています。
旧東海道菊川坂石畳 | |
名称 | 旧東海道菊川坂石畳/きゅうとうかいどうきくかわざかいしだたみ |
所在地 | 静岡県島田市菊川 |
関連HP | 島田市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR金谷駅から徒歩25分 |
ドライブで | 新東名高速道路島田金谷ICから約6.5km |
駐車場 | 諏訪原城ビジターセンター駐車場、諏訪原城第2駐車場を利用 |
問い合わせ | 島田市博物館課文化財係 TEL:0547-36-7967 |
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