日本長距離フェリー協会によると、日本の長距離フェリーの航路は15航路あります。そのなかで1000kmを超えるのは4航路しかありません。なかでも最も長距離なのが、名古屋〜仙台〜苫小牧の太平洋フェリーで1330km、所要40時間という長旅です。
食事やシアター、展望風呂の入浴も楽しみ
長距離フェリーで航海距離が1000kmを超えるのは、太平洋フェリーのほかに、オーシャン東九フェリー東京~徳島~北九州(新門司)が1151km、所要34時間、新日本海フェリーの敦賀~新潟~秋田~苫小牧東が1074Km、31時間、そして新日本海フェリー舞鶴~小樽が1061Km、20時間となっています。
いずれも外洋航路顔負けの大型フェリーですが、とくに日本一の長距離フェリーとなる太平洋フェリーは、「エーゲ海の輝き」をコンセプトにした「いしかり」、そして「南太平のしらべ」をコンセプトの「きそ」。
フェリーというよりも豪華客船といった外観ですが、内部もバイキングレストラン、軽食コーナー&ピアノステージ、シアターラウンジ、展望通路、展望浴場、カラオケルーム、キッズルーム、ゲームコーナーと豪華客船顔負けです。
「いしかり」では、5階から7階まで3層吹き抜けのエントランスに展望エレベーターが配され、優雅な船旅のシンボルとなっています。
客室もロイヤルスイート、スイート、セミスイートはリゾートホテル並みの雰囲気があり、できれば奮発してこの上級船室のリザーブを。
名古屋港を初日19:00に出発すると、仙台港には翌日16:40入港。
仙台港を19:40に出港し(苫小牧まで乗船の場合は一時的な下船はできません)、苫小牧港には翌日11:00の入港となります。
つまり、食事は1日目の夕食、2日目の朝、昼、夜、3日目の朝食と朝夕は2回、昼食も1回船内でとることになります。
実際に乗船するとわかりますが、この食事が意外に楽しみで、太平洋フェリーの場合は、名鉄系ということもあって、名鉄ホテル並みのブッフェを味わうことができます。
朝、夕も2回味わいますが、違うメニューも用意され、満足度は高い内容です。
しかもロイヤルスイート、スイート、セミスイートを利用場合には、乗船中のレストラン食事券を全食分もらえるので、少しお得な感じも。
名古屋〜苫小牧を通しで乗船してスイート利用の場合、1人4万7700円〜6万8400円(期間によって変化)。
国内クルーズの豪華客船の半額くらいで、しかも移動手段となることを考えると、意外に安い感じです。
飛行機のプレミアムクラスを考えれば、「優雅な船旅」での移動もおすすめできます。
日本一の長距離豪華フェリーは、航海距離1330km、所要40時間のクルーズ | |
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