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鯛島が「金目鯛」に変身するシーズンが到来!

鯛島

本州最南端の地、和歌山県東牟婁郡串本町にある無人島・鯛島(たいじま)。古座川河口の1kmほど沖合にある小島ですが、名前の通り鯛のような形状で、しかも目の部分に海蝕洞が空いています。この海蝕洞に朝日が入り込むと、「金目鯛」に変身と近年SNSでも話題に。10月中旬〜2月中旬頃が金目鯛シーズンということになります。

「金目鯛」と「だるま朝日」の両方が撮影できることも

南紀熊野ジオパーク(『プレートが出会って生まれた3つの大地』)のジオサイトにもなっている鯛島ですが、目の部分の海蝕洞に朝日が入り「金目鯛」に変身するは水平線上に雲がない冬場にのみ現れる現象。
「金色に目が光るので金目鯛」とは、地元カメラマンたちが名付けた愛称とのこと。

もともと鯛島は、小石が集まった礫岩の島で、目の部分は波の浸食で貫通したもの。
熊野古道の通る海岸から眺めると、まさに鯛のようなかたち。

放射冷却が期待できる晩秋などには、立ち位置を少しズラせば、水平線から昇った太陽が、蜃気楼で変形して見える「だるま朝日」も期待できるのだとか。
つまりは「金目鯛」と「だるま朝日」の両方が撮影できることも。

温暖化で黒潮が流れ込む串本周辺では海水温も高く、上空に寒気が入り込む日には温度の違うふたつの空気層が生まれて、光の屈折率が変化、「だるま朝日」が生まれるのです。

地元カメラマンの話では「厳冬期の方が金目鯛になりやすい」とのこと。

鯛島のすぐ北側に隣接する九龍島(くろしま)は、テレビ朝日『いきなり!黄金伝説』の無人島0円生活の舞台。
さらには「南方曼荼羅の風景地」(南方熊楠が将来に残すべきだとした鎮守の森や景勝地13ヶ所)として国の名勝にもなっています。

鯛島と九龍島は、熊野古道大辺路の景勝地として、目下、注目度もアップ。
串本周辺に宿を取ったなら、早起きして「金目鯛」を眺めに行きましょう。

九龍島(左)と鯛島
鯛島が「金目鯛」に変身するシーズンが到来!
所在地 和歌山県東牟婁郡串本町西向
場所 鯛島
ドライブで 熊野尾鷲道路熊野大泊ICから約60km。阪和自動車道南紀田辺ICから約70km
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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