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【タコボウズのうまいメシ、みつけた!】file003 千葉・富津「いいのラーメン」

やる気があるのか、ないのか。
店の外観では、「この店、アウトでしょ」と敬遠したくなってしまう。
千葉・内房の富津港「みや川丸」宮川淳船長から紹介された店だ。
「ここのラーメン、本当においしい。まあ、富津の田舎の地元民しかいかない店だけどね」。
まさにそういうタイプを求めてるんですわ。
よっしゃ、いい情報だ!

・・・などと、意気込んでみたものの、その外観でテンションが急降下。
でも、こういう店だからこそ、うまかったときの喜びは倍増するんではないんか・・・もう、半分ヤケです。

 

戸を開いて凜とした空気に驚いた!

ガラリ。
戸を開いて驚いた。
手作りのポップで壁が埋められていて、
しかもテーブル席と座敷がきれい。
新しくはないけれど、毎日すみずみまで掃除をしてるべなぁ、という凜とした空気が漂う。
厨房もピカピカ。
小田原「ひろし食堂」もそうだったけど、厨房のきれいなお店は裏切らない。
しかも中華を扱っているところで、ハズレは皆無ですね。

目玉は自家製麺のラーメン。
営業は「30年ぐらい前からですね」と2代目になる息子。
初代のオヤジは、別の場所にある製麺工場(と思われる)にいることの方が多いみたい。
普通の麺もあるけれど、海苔を混入させた緑色の麺は、海苔の香りがしておいしい。
さすが、海苔で売る富津だ。

今回は、
マダコ釣りで同行してくれたアズキ(女性・30代)が海苔ラーメン(しょうゆ味)、
タコボウズが海苔塩焼きそば、炒飯。
餃子を1皿ずつオーダーした。
ちなみに、これだけたのんで2250円。
コストパフォーマンスにも優れている。
緑色の麺は、最初「ギョッ」とするけんど、
太さもしっかりしていて、コシも強くていいね。
細麺には細麺のうまみもあるけど、
この緑色の麺は、海苔の風味を味わうことを大事にするなら、この中太レベルは絶妙ですな。

海苔ラーメン。富津名産の海苔を粉状にしてから麺に練っていくので緑色の艶のある麺が生まれる
海苔塩焼きそば。沼田幾雄氏考案の海苔ラーメンは「富津市ふるさと産品」にも選定されている

デカい餃子は、自家製米酢で味わうのだ

ただ、塩焼きそばは、ちょっとだけ辛みを振った方が、タコボウズとしてはベストのような気がしましたね。
楽しいのは、ここから。
調味料がやたらとある。
出されたものは、その店の味でまっとうする・・・のが、タコボウズ流ではあるけれど、
「ほんのちょっとだけ足したい」というときは、
これだけバラエティに富んだ「つけたし調味料」をベンチ入りさせているのは心強い。
チリペッパーをミルで削るのがあって、バッチグー!
山椒のパウダーもあったので、それでもよかったかなぁ、と思われます。

餃子がデカい。
しかも、壁の張り紙には「そのままでも食べられる」みたいな文言もあったりして。
もしかして・・・この皮も「はい、手作りでやってます」・・・すげぇ〜!
そのまま、1個を食したあとは、自家製米酢(なんじゃ、そりゃ?)とブラックペッパーでいただきました。
これまた、うまい。
揚げるようにして焼き上げるのも、いろいろ試行錯誤して、この焼き方になったのかなぁ、というのが垣間見える。
このボリュームで、この餃子5個で350円・・・冷凍の持ち帰り餃子は6個で350円・・・これは地元で人気にもなるさ。

忘れてましたけど、
セルフサービスのポットの中には、
油料理の消化&吸収にすぐれる熱々のルイボスティーもあるのよ。

さっすが、船長のおすすめの店だわ。
オマケ情報ですが、
ラーメン系には、
生海苔とカジメ(ねばねばした海藻)のトッピングがそれぞれ100円でできますよん♪

いいのラーメンDATA

千葉県富津市下飯野330-3
TEL0439-87-1535
11:00~20:30(昼休みなく、通し営業)
木曜休
(電車で)
JR青堀駅から徒歩20分
(車で)
館山自動車道木更津南ICなどを利用

 

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