2024年8月25日(日)8:20〜21:00、鹿児島県西之表市で『第55回種子島鉄砲まつり』が開催。『鉄炮記』によれば、天文12年8月25日(1543年9月23日)に日本で最初に鉄砲が伝来したのが種子島。その鉄砲伝来を記念して行なわれる種子島最大の祭り。火縄銃の試射のほか、太鼓山行列、南蛮行列、花火大会なども実施。
火縄銃の試射のほか、南蛮行列なども
地元の種子島火縄銃保存会よる豪快な火縄銃の号砲は迫力満点。
午前中から太鼓山、女山車、子供山が街中を練り歩き、午後には南蛮行列や団体手踊りも行なわれます。
クライマックスには6000発の花火が打ち上がります。
種子島時尭(たねがしまときたか・種子島家第14代島主)の治世の天文12年8月25日(1543年9月23日)、ポルトガル商人が乗った中国船が種子島に漂着。
種子島時尭は、即座に2000両の大金で鉄砲2挺を購入し、鍛冶職人八板金兵衛に鉄砲製造を命じています。
ただし海外の記録では、たとえばアントニオ・ガルヴァオの『Tratado dos Descobrimentos, antigos e modernos』(新旧世界発見記)では、この種子島漂着が1542年、そのほか1544年という記録などもあって定かでありません。
『鉄炮記』は、慶長11年(1606年)に、種子島時尭の次男・種子島久時が薩摩国大竜寺の禅僧・南浦文之に編纂させた伝来に関する記録のため、信頼性があるというのが多くの研究者の見解です。
ちなみに、文禄・慶長の役(豊臣秀吉の朝鮮出兵)で島津軍の鉄砲隊が活躍したというのも、この種子島久時が鉄砲生産を行ない、しかも鉄砲術に優れていたことも一因だったと推測できます。
種子島鉄砲まつり おもな行事予定
8:20~8:50=墓前祭(種子島時尭の墓前に献花)
10:00~14:30=太鼓山行列(火縄銃の号砲を合図に太鼓山を先頭に女山車がスタート、その後、子供みこしが続きます)
14:40~15:00=出発式
13:00~15:00=火縄銃大会(東町公民館横駐車場)
15:00~17:00=南蛮行列・団体手踊り(明船を模した山車、時の島主・種子島時堯、八板金兵衛とその娘・わかさ姫など鉄砲伝来に関わりの深い人物の扮装をした行列)
17:50~20:40=演芸大会(太鼓演奏、フラダンス、日舞など)
20:50~21:20=花火大会(西之表港中央埠頭から、6000発の花火を打ち上げる)
全国のおもな鉄砲隊
- 米沢藩古式砲術保存会(山形県)
- 相馬中村藩古式炮術(福島県)
- 川越藩火縄銃鉄砲隊保存会(埼玉県)
- 中島流炮術千葉城鉄砲隊(千葉県)
- 森重流砲術研究会(東京都)
- 日野筒鉄砲研究会(東京都)
- 駿府古式炮術研究会(静岡県)
- 信州真田鉄砲隊(長野県)
- 松本城鉄砲隊(長野県)
- 長篠・設楽原鉄砲隊(愛知県)
- 愛知県古銃研究会(愛知県)
- 国友鉄砲研究会(滋賀県)
- 彦根商工会議所青年部古式銃研究会(滋賀県)
- 堺火縄銃保存会(大阪府)
- 根来史研究会根来鉄砲隊(和歌山県)
- 備州岡山城鉄砲隊(岡山県)
- 岩国藩鉄砲隊保存会(山口県)
- 黒田藩砲術陽流抱え大筒保存会(福岡県)
- 秋月藩砲術林流抱え大筒保存会(福岡県)
- 葦北鉄砲隊(熊本県)
- 種子島火縄銃南部鉄砲隊(鹿児島県)
- 種子島火縄銃保存会(鹿児島県)
第55回種子島鉄砲まつり|西之表市|2024 | |
開催日時 | 2024年8月25日(日) |
所在地 | 鹿児島県西之表市西之表 |
場所 | 東町公民館横駐車場、花火打ち上げは西之表港中央埠頭 |
関連HP | 西之表市公式ホームページ |
電車・バスで | 種子島空港から種子島交通の西之表行きバスで45分、市庁下下車 |
ドライブで | 種子島空港から約17km |
問い合わせ | 西之表市経済観光課 TEL:0997-22-1111 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag