サイトアイコン ニッポン旅マガジン

名古屋の水道は日本一の超軟水! 水道水「軟水」TOP20

WHO(世界保健機関)の基準では硬度60mg/L未満を「軟水」、60〜120mg/L未満を「中程度の軟水」、120から180mg/L未満を「硬水」としていますが、一般に40mg/L以下だと「超軟水」とされ、料理、入浴などにも最適とされています。超軟水の水道1位は愛知県で、名古屋市も蛇口から超軟水の水道水が出てきます。

名古屋市の水道水の平均硬度はなんと19mg/L

超軟水だと泡立ちもバツグン!

全国の自治体の浄水場や配水池では、硬度、pHなどの水質検査をしていますが、それを集計したのが県別の硬度データ。
ただし、市町村によっても超軟水が給水される浄水場と、超硬水が生み出される配水池があるところもあって幅があるのが現実です。
ご自宅の浄水場を確認すれば、蛇口から出てくるおよその硬度とpHを確認することができます。

全国の水道水の硬度を県別にランキングしたのが下の表です。
県庁所在地の水道の硬度も合わせて紹介していますが、特筆すべきは名古屋市の超軟水度。
名古屋市水道局も「日本の水道水の硬度は平均50mg/Lくらいなので、名古屋市の水道は全国の中でもとっても『軟らかい水』といえるでしょう」と軟水をPRしています。

名古屋市の水道水の水源は木曽川。
犬山市と一宮市にある取水場で水を取り入れ、浄水場から各家庭へと配水されています。
実は木曽川の水は、水質が良好なだけでなく、硬度の少ない軟水。
源流に石灰質の地域がなく(御嶽山など火山性の地質)、しかも河川が急流のため軟水になるのだとか。

大都市の水道水の硬度の平均値は、地下水が豊富という京都市で40mg/L、神戸市41mg/L、大阪市42mg/L。
これに対して東日本の横浜市55mg/L、東京都69mg/Lです。
名古屋市の平均は19mg/Lなのでいかに超軟水なのかがよくわかります(アメリカのラスベガスは300mg/L、イタリアのミラノは270mg/L、フランスのパリは280mg/Lの超硬水です)。
名古屋市で飼われるペットは軟水で長生きかもしれません。

加えて名古屋市の水道水は、木曽川の水が汚染されていないため、薬剤を使わない緩速濾過設備で浄化。
時間がかかり、広大な敷地を必要とする緩速濾過設備をあえて使うことで、「おいしい水」が蛇口から出るのだとか。

米がふっくら炊きあがる、昆布などで出汁(だし)を取るのに最適、そして風呂に入れば肌がすべすべになり(肌の水分保有量がキープされます)、かつ石けんが泡立ちもいいと良いことずくめです(硬水は肉が柔らかく煮えるので、洋食向きといわれています)。

昆布をベースに、かつお節や煮干しなどを組み合わせて素材の風味を引き出す「関西の出汁文化」はこうした軟水に裏付けられているのだと推測できます。

水道水「軟水」県別TOP20

順位県庁所在地
(都市名)
県庁所在地
(水道硬度mg/L)
県庁所在地
(水道pH)
県名と県の平均硬度
1位名古屋市18〜197.0〜7.2愛知県/平均硬度26
2位山形市21〜2267.2〜7.8山形県/平均硬度28
3位松江市18〜676.9〜7.7島根県/平均硬度28
4位仙台市15〜317.2〜7.7宮城県/平均硬度29
5位広島市12〜417.2〜7.7広島県/平均硬度29
6位秋田市22〜527.0〜7.5秋田県/平均硬度30
7位富山市17〜1366.5〜8.1富山県/平均硬度30
8位新潟市18〜367.0〜7.7新潟県/平均硬度32
9位札幌市33〜367.2〜7.3北海道/平均硬度33
10位福島市17〜397.1〜7.5福島県/平均硬度35
11位岐阜市17〜806.3〜8.0岐阜県/平均硬度38
12位福井市36〜1026.9〜7.6福井県/平均硬度38
13位長崎市18〜747.2〜7.6長崎県/平均硬度38
14位宮崎市28〜526.8〜7.8宮崎県/平均硬度39
15位山口市34〜506.4〜7.4山口県/平均硬度40
16位鳥取市10〜786.3〜8.5鳥取県/平均硬度41
17位盛岡市15〜1096.9〜7.3岩手県/平均硬度41
18位京都市13〜916.7〜7.8京都府/平均硬度42
19位青森市19〜1017.0〜8.0青森県/平均硬度43
20位高知市22〜1116.9〜8.2高知県/平均硬度44
40mg/L以下が「超軟水」と定義すれば15位の山口県までが超軟水ということに
名古屋の水道は日本一の超軟水! 水道水「軟水」TOP20
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

名古屋の水道は日本一の超軟水! 水道水「軟水」TOP20

WHO(世界保健機関)の基準では硬度60mg/L未満を「軟水」、60〜120mg/L未満を「中程度の軟水」、120から180mg/L未満を「硬水」としていますが、一般に40mg/L以下だと「超軟水」とされ、料理、入浴などにも最適とされていま

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

モバイルバージョンを終了