3代将軍・徳川家光の廟所である日光山輪王寺大猷院(にっこうざんりんのうじたいゆういん)。仁王門をくぐった先にあるのが御水屋(おみずや)。参詣者がここで手や口を清める場所で、仁王門と二天門の間に設けられています。切妻造、銅瓦葺きで、承応2年(1653年)築。国の重要文化財に指定されています。
狩野安信の天井画も描かれている
徳川家光の遺言を守り、東照宮の御水屋より派手さが控えられていますが、御影石を用いた3本の柱が四隅に寄せ集められて屋根を支え、その屋根には唐破風が付くという豪華な造り(基本的な構造は東照宮の水屋と同じです)。
天井には江戸時代初期の狩野派の絵師・狩野安信(かのうやすのぶ=狩野探幽、狩野尚信の弟)の墨絵で雲龍が描かれ(残念ながら劣化が激しく判然としません)、水面に龍が映し出されることから、「龍鏡」(水鏡の龍)、「水飲み龍」とも呼ばれています。
水は少し離れた斜面にある龍の口から、石の樋を伝って流れてくる手の込んだ仕様に。
日光山輪王寺大猷院・御水屋 | |
名称 | 日光山輪王寺大猷院・御水屋/にっこうさんりんのうじたいゆういん・おみずや |
所在地 | 栃木県日光市山内2300 |
関連HP | 日光山輪王寺公式ホームページ |
電車・バスで | JR日光駅・東武日光駅から世界遺産めぐり循環バスで13分、大猷院二荒山神社前下車 |
ドライブで | 日光宇都宮道路日光ICから約4km |
駐車場 | 100台/有料 |
問い合わせ | 日光山輪王寺大猷院 TEL:0288-53-1567 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag